脳外科の看護 その3 どんな看護師が向いている? | 看護師辞めたい。ダメ病院と良い病院の見分け方【看護師求人、就職、転職情報】

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看護師求人、転職、就職情報サービスを受ける前に看護師が知っておくべき必要なこと。これを読めば、病院とは何か?看護師の仕事にはどんなものがあるのか?が全てわかります!!

みなさん、こんにちは。管理者のもうです





前回は


脳外科の看護の「やりがい」


について書きました。


今回は


脳外科看護師の「どんな看護師が向いている?」


について書きます。



脳外科の看護


■どんな看護師が向いている?



脳外科は、入院対象となる疾患の多くが脳血管疾患です。これらの病気は、再出血や再梗塞、SAH(クモ膜下出血)ならスパズム(脳血管攣縮)による脳梗塞の発症等、入院後に数日おいてから起こる急変があります。


発症当日に入院して、それで症状が安定するとは限りません。だから脳外科の看護師には、常に緊張感が強いられます。


発症直後の急性期では、バイタルやレベルチェックが一般病棟にいる患者さんでさえ、1時間や2時間チェックということがあります。この数時間ごとのチェックも、とても緊張感が伴います。ただ観て終わりではなく、その結果、変化が有る無いを判断し、変化がある場合、適切な処置が求められます。


夜は患者さんだって眠る時間帯。しかも、数時間ごとに起こされているのですから、普通に考えてもいつも通りの意識レベルを保ってはいられませんよね。


眠っているのか、それともレベル低下による反応の低さなのか・・・その判断に悩まされることもよくあります。


血圧なら数字で報告すべき値が決まっていますが、自分の観察力によるもの(意識レベルの変化や呼吸状態等)は、明確な基準がありません。


まだ日付の変わる前ならDrコールもしやすいのですが、やはり深夜帯に入るとかけにくい。朝まで待っていいものかどうか・・・そういう時に限って、自分以外の夜勤者は皆年下の後輩だったりします。




今この時期がどんな病期にあるのか、何が一番重要なのか、そういった知識によるところに加え、今目にしている患者の状態を組み合わせて判断しなくてはいけません。しかも、患者はその人だけではありませんし、オムツ交換や体位交換も同時進行。


知識・体力・判断力・段取り力を、バランス良く身に付けておくことが求められます。



■最初は誰だって何もわからない


「私はどちらかというと、何をするにもよく迷い、すぐ決められない性格だから・・・」といって脳外科を敬遠するのはもったいないと思います。

仕事における判断力は、先天的な性質、性格上によるものというよりは、後天的なトレーニングや経験で身につけていく部分のほうが大きいと思うからです。


多くの病院では、リーダー制や機能別看護といった方法を採用していて、その日のリーダーが先生への報告や外来受診、他部門との連携等を担っている場合が多いです。


リーダー制のところは、判断は基本リーダが担います。医師に報告するかどうかも、スタッフがリーダーへ報告を行い、リーダーが報告します。


機能別の場合も、ただバイタルをひたすら測る、ケアをする、尿の回収をする、点滴をつなげる、などだけでは、患者の全体像をとらえて今の状態はどうなのかを判断することは出来ないので、判断を求められることはありません。




どんなに優秀な方でも、経験、スキル、知識が伴わなければ的確な判断できず、的外れなものになります。


出来るようになるまでは、周囲の先輩達が見守ってくれるなか、先輩看護師の処置、対応、リーダーの判断などを見て覚えていくのです。


誰だって最初からどこまで経過観察でいいのかなんて、判断できません。それは、個々の性格や性質がどうだからという問題ではなく、知識を蓄え、経験を積んで学習していくものだからです。

なので特にこれといった理由なく、イメージだけで私は脳外科は向いてない・・・とやる前から決めつけてしまうのはもったいないと思います。

脳外科疾患に自信がない人も、ベテランナースや、先輩ナースと共に働き、一つずつ習得していけばいいのです。



■正しい判断力を身につけるには、失敗は絶対に必要

どんな看護をするにしても、判断力は大切です。



看護の仕事に携わっている限り、どの病棟でも、外来でも、在宅でも、どこに行っても最終的に重要なスキルは判断力です。正しい判断を下すことが出来るということは、その判断の元となる知識や経験、病態生理の把握が必要です。


脳外科の看護師さんは、みんな最初はたくさん困って、たくさん先輩や同僚に相談して、そして時にはしょうもないことで報告して医師に叱られる・・・そういう経験を沢山積んで誰もが一人前になっていくものだと思います。





失敗はできるだけ最初のうちに、


沢山経験した方がいいと思います。





大切なのは、一度失敗をしたときに、それをそのままほったらかしにするのか、

それとも「なぜそうなったのか?なにがいけなかったのか?」をしっかり自分の中で消化し、理解して、2回目の失敗を起こさないようにするために、何らかの努力を自分でするかどうかだと思います。

みなさんの中には、今後、在宅やデイサービス等、看護師が1人配置のところに勤務することもあるかもしれません。そんな時こそ、看護師としての判断力が大切になります。


自分の判断に責任をもつために、それを裏付けるだけの知識・根拠を考えられること、それが重要になってくると思います。




看護の技術的な部分は、ある程度経験を積めば誰でも身につくものだと思います。


私が個人的にもっと大切だと思うことは、




「自分はまだまだ」


「もっともっと学びたい」



という気持ちを持ち続けることだと思います。




特に学ぶことが多い脳外科看護は、そういう学びたい気持ちを自然と強く持つことが大切だと思います。



そこが、私は脳外科の看護師として向いている、向いていないの一つの分かれ道のような気がします。





脳外科は、患者さんの生死に直結する部分も強く、勤める先としては勇気がいる診療科の一つかもしれませんが、それだけ学べることも多く、他の科へ異動、転職したとしても、間違いなく役に立つ医療、看護の知識、技術がたくさんあります。


「脳を学びたい」という気持ちがあるなら、是非チャレンジしてみてください。(^^)



次回は「脳外科特有の看護師のストレス・悩み」についてお話します。





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