一口馬主(共同馬主)のこと

これまでブログにも時々触れてきましたが、実益は兼ねていませんが趣味として共同馬主をやってます。

かれこれ、共同馬主歴25年です。

大学のころ、馬の魅力に魅かれました。馬の走る姿は力強いながらも、繊細な部分があり、そして、人間の社会よりも厳しい、生存を懸けた世界であるということを知り、ますます、その世界に興味を覚えました。

もっと遡れば、物心ついたころから、父に連れられ、大阪球場の横の場外馬券売り場によく出掛けていました。

そして、小学生低学年のころ、父が阪神競馬場のすぐ真横のマンションを賃貸?して、週末そこへ出かけて、マンションの部屋から、競馬場のファンファーレを聴くこともありました。そんな話をすると、父はギャンブラーか??と思われるかもしれませんが、馬券で大金を獲得するのを目的にするわけではなく、ただ単に競馬を予想する、競馬を楽しむ、という行為を楽しんでいたように思います。そして、子供ながら、ハイセイコー、シンボリルドルフ、ミスターシービー、テンポイント、グリーングラスといった、時代を沸かせた、名馬の数々のことを今でも鮮明に覚えています。なかでも、関西の優、名馬テンポイントの悲劇は衝撃的でした。大学のころ、オグリキャップ、トウカイテイオー、メジロマックイーンなどの活躍が世間を騒がせ、ノーザンダンサー、ブライアンズタイム、サンデーサイレンス、といった、海外から素晴らしい血統が入り込んでくると、ますます興味を覚え、社会人になった1年目に、共同馬主デビューしました。

友駿ホースクラブという共同馬主クラブに加入し、一口馬主生活が始まりました。

競馬の世界は厳しい世界で、結果がものをいう世界です。が、どの馬にも結果に至る(例えいい結果がでなくても)プロセスにドラマがある、共同馬主はそれを少額で楽しむことができ、いまでも共同馬主を続けている理由です。少額といっても、25年もやっているとかれこれウン十万は使っているだろうなと思います。いや、もっとかな。途中から数えなくなりました。賞金を稼いでくれて、利益を出してくれた馬はごく僅かしかいません。投資としては全くいけてません。ほとんどが利益にならず、故障、ケガで思うように走れず、残念ながら引退したり、あるいはデビューすら叶わなかった馬も何頭もいます。

でも全ての馬が、夢や、リアルなドラマを見せてくれました。競馬場に会いに行くと、なんだか、自分の息子、娘に逢ったような、妙な感激がありました。

特に印象に残っている所有馬は、

テンペストシチー(58戦3勝)

地味な血統でしたが、なにか惹かれるものがあり、最初に出資した所有馬です。新馬戦で武豊ジョッキーが乗ってくれ、それだけでも感激なのに、なんと1着優勝。その後も重賞競走に何度も出走。真面目に一生懸命、堅実な走りを見せくれました。歳を重ね、あまり良績をあげられなくなってからも、活躍の場を平地競争から障害競走(ジャンプするレースです)に移し、そこでも一生懸命に走ってくれました。最後はレース中に脚を痛めてしまいましたが、引退後は、乗馬クラブに引き取られ、余生を過ごしたと聞いています。

アスコットシチー(35戦5勝)

最初に勝利を挙げるまで時間が掛かりましたが、勝ち上がってからは、素晴らしいレースを何度も繰り返してくれました。その後はまた凡走を繰り返すようになり、結局負け続けたまま、引退しましたが、強かったときの(逃げる)姿が忘れられない、印象的な馬でした。

フルールシチー(33戦5勝)

デビュー前からいつも素晴らしい調教内容を見せてくれていました。レース本番では、元気が良すぎて、逃げるレースをするものの、逃げきれない苦々しいレースが続きましたが、それでもいつも短距離ばかり、一生懸命に走ってくれ、高齢になってからも、勝利を積み上げてくれました。

ハニーウィル(8戦1勝)

デビューしてからなかなか勝てませんでしたが、レースをするたびに成長し、勝利を挙げて、クラシックに繋がる重賞競走を走ってくれ、大きな夢を見させてくれました。残念ながら、そのレースで、競走馬としてはもう走れない脚の病を発症してしまい、惜しくも若くして引退せざるを得なくなりました。


今現在、所有している出資馬は、フィオライア、レーヌドフルール、ロイヤルウィル、マートンパーク2023、の4頭。

最初の2頭は、フルールシチーの仔馬です。そして、ロイヤルウィルは、ハニーウィルの仔馬です。

昨日、ロイヤルウィルが中京競馬場でデビュー。人気は全くなく、周りからの前評判もあまりよくはなかったですが、それを覆すように、素晴らしいレースを見せてくれました(4着)。そして、今日、札幌競馬場の第9競走で、フィオライア号が、優勝を飾ってくれました。

この先もいいレースをしてくれる期待が膨らみます。

そして、先日購入したばかりの若馬(マートンパーク2023)。この馬がデビューするのは、まだ1年以上も先。

どんなレースを見せてくれるのか、今後に夢が繋がります。

見届けるまで諦めるわけにはいきません、(もちろん諦めませんが!)それまで、僕も頑張って治療を続けます。

楽しみです、ワクワクがとまりません~。