監督 脚本 黒沢 清
主演 哀川 翔
この時期の黒沢映画は、映画を撮らせてもらうスタンスが今までとは変わったせいか、自由に撮っている感がある。ドレミファの駆け出しの時は作りたくもない映画を作っている代わりに、こっちも好きな事をやってやろう、みたいな少し自虐的なところがあったがこの映画では少し様子が違う。
浅草辺りの問屋街を三人の男達が車で走るシーンがある。結構な時間カメラは下町を走る車を長回しで撮る。それもちょっと人を馬鹿にするような音楽とともに。 これは完全に【映画を撮る行為】を馬鹿にしてる映像なのである。映画を知っている人、ならまず笑うであろう。ここの場面は実験映画なのである。 しかし、視聴者にはあまり違和感なく、ただストーリーが進んでいるように映っている。
Vシネでの売り上げノルマもこなしつつ、自分の撮りたい撮影法も入れている。
そして、 次のCUREから黒沢イズムが革新する！
iPhoneからの投稿