坂口成事
日本から中国へのODA、無償援助などは、一時期に比べれば大幅に減少したとは申せ、今も続いています。
第一義的に、中国政府がしなければならない、中国の地方への公共施設の整備などに、日本政府は、日本国民の税金を投入しています。
そこまでは、世界的に日本がしている善意でしょう。
ところが、中国は、他国に援助という名目で、高利を取り、払わなければ、その国の公共施設を、借金のかたとして取り上げているのです。
それが港湾施設などに及び、海運が大きな比重を占める日本にとりましては、さらなる上納金を払う事となってしまいます。
日本は、利子どころか、無償援助、借金そのものの免除を行なってきましたが、多くの発展途上国の国々に国旗を立てているのは中国です。
恩着せがましい、はしたないまねは、日本人の善意の精神には反するのですが、相手国からしますならば、肌の色も日本人に似ている中国人に、利子が返せなくなってもなんとかなるという、これまでの安心から、どんどん借金が膨らみ、その国の施設だけでなく、それは、国際的な票などの意志決定までも、中国の思いどうりになるという、日本が手引きした道だという事です。
この流れがわからないものが官僚をしているのでしょうか。
逆に、この流れがわかっていて、しているものは、出世などの自己保身しか関心がないものでしょう。
日本は、企業間でもそうですが、鹿鳴館から続く、接待外交で血税をつぎ込み、それが仕事のできる外交官僚でもあるのです。
一方では誠意を示し、またー方では、狡猾に用意周到に計り、相手国の逆接待、罠にかからず、甘い所をみせない毅然とした外交をせねばなりません。
申しあげる事は簡単ですが、日本は、前任者の慣例などに弱く、官僚、政治家の抜本的改革革命が必要なのです。
それができるかどうかは、国民の皆さまの関心にかかりますが、声を上げるものを指示する程のご熱意はなく、逆に異端視されて、声を上げるものも、現況の権力批判でありますので、社会的制裁を受けて、一人、二人と退場してゆく事になります。
私も最後の挑戦としまして、退場されるぐらいなら、力を合わせませんかとお願い申しております。
それは同時に、私自身が退場となる、最後の呼びかけになるのかも知れません。