BRUCE LEE America Year | 柴犬と小規模農家の奮戦記!

柴犬と小規模農家の奮戦記!

ロンリーライダーの農業と趣味の日常です

今日は1940年11月27日の辰年に生まれたアクションスター、ブルースリーさんの83回目の生誕日です。

今年は没後50周年ということもあって、未公開シーンを含む新たにリマスターされたBlu-rayなどや様々なムックが発売され、さらに全国のブルースリーファンの方々から情報を頂いたりと、ブルースリーブームが起き、たちまち惹き込まれた小学生だった50年前の再現のような同じ気持ちで盛りあがりました。

 

 

ただ、私はハードコレクターではありませんので、研究するよりはブルースリーの映画と書籍と向きうだけの事です。

ブルースリーの映像や映画を観るとなると主演のドラゴンシリーズですが、今回はまだブルースリーの名前がそれ程知られて無かったアメリカ時代のテレビ・映画をあらためて覗いてみたいと思います。

 

 

まずは1966年~1967年に制作されたテレビドラマ「グリーンホーネット」。

犯罪者と戦う謎のヒーロー「グリーン・ホーネット」と言う、普段は新聞記者ブリットリードを演じるヴァン・ウイリアムズとの共演で、主人公の助手を演じる日系人カトーをリーさんが演じました。

 

 

事務所の中にいるシーンでは素顔で蝶ネクタイをしています。

 

 

悪人を追って外に出る時は黒いマスクをしています。

 

 

運転中はマスクを外している時もあります。

車を運転するリーさんの珍しいシーンです。

 

 

リーさんは映像を通じて、自分の武術を広めたいという野望があったので、アクションシーンでは功夫を尊重しなければ承知しなかったと言います。

 

 

日系アメリカ人の俳優、マコ岩松との対決シーンでも、きちんと礼儀を交してから格闘に入ります。

この時代はまだリーさんのアクションに画面上制約がかかっていたようで、窮屈そうなりーさんのアクションばかりですが、ヒラヒラと相手の攻撃をかわすシーンや蹴りやパンチの出るスピードはりーさんならではという感じです。

 

 

マコ岩松との対決シーンで岩松のスタントはイノサント氏がやってたそうです。

このグリーンホーネットではすでにヌンチャクや、棒術や三節根などの武器も登場し、ブルースリーアクションの原点が観られます。

 

  

 

続いて1969年制作の「かわいい女 原題:マーロウ」。

ジェームスガーナーが演じる私立探偵フィリップ・マーロウを主人公としたハードボイルド映画です。

ガーナーがブルースリーの弟子だったことがきっかけで、初めてアメリカ映画出演となったのです。

 

 

主人公マーロウを脅す、殺し屋のウィンスロー・ウォンというチョイ役で登場です。

 

 

それでもリーさんファンにとっては大きな輝きとオーラを感じたもので、死亡遊戯のクライマックスでやっと登場したリーさんに近いものを感じます。

 

 

登場するやいなや事務所の壁を蹴り破り、隣のオカマが経営する美容室の壁まで穴を空けます。

そしてマーロウが脅しに屈しないとなると、事務所の中をことごとく破壊し始めます。

 

 

天井の電灯も蹴り壊されます。

これは後に、ドラゴンへの道でも観られますが、すでにこんなアクションを披露していました。

 

 

激しい破壊音に驚いて飛び出てきたオカマも、りーさんの険しい表情に、引込んでしまいます。

物をこれほど破壊するシーンは他の映画では観られません。

これもブルースリーアクションの一つとして貴重なシーンだと思います。

 

 

後日、さらに脅しに現れますが、逆にマーロウに挑発されて怒りの表情となります。

リーさんらしい表情がここで見られます。

 

 

その瞬間、素早いハイキックが入ります。

ガーナーは主人公なのでうまくかわしていますが、なんだか腰が引けています。

 

 

さらにハイキックからノンステップでの後ろ回し蹴りが展開されます。

やはりアクションは凄いです。

最後はとび蹴りを除けられて、ビルから落て行くと言うあっけないものでした。

でも、この短い登場シーンにめっぽう強くて印象に残った人物だったと当時に言われたそうです。

 

 

そしてアメリカ時代最後のテレビ出演となった「ロングストリート」。

ジェームス・フランシスカス演じる主人公マイク・ロングストリートは盲目の私立探偵で、その活躍を描くテレビドラマです。

 

 

主人公の知人リー・チョンという役を演じています。

テレビドラマシリーズで、もともと1本だけ「波止場の対決」という話にゲスト出演したのですが、これがなかなかの高評価だったようで、数話出演することになったのです。

それらのシーンにはリーさんの哲学が盛り込まれている貴重なものです。

 

 

殺人現場を“聞いた”ロングストリートは目が見えないため耳だけの証言は警察は信用しない。

犯人を捕まえるには闘いを挑むしかなく、リー・チョンに武術の教えを乞うというストーリーです。

 

 

まるでリーさんのDVD教材のように、截拳道の哲学を惜しみなく披露してくれます。

このドラマの脚本のスターリング・シリファントがリーさんの弟子だと言う事もあるので、リーさんの魅力を全面に押し出してくれているようです。

 

 

見せるアクションはドラゴンシリーズを彷彿させてくれます。

このドラマが制作されていたころ、すでにリーさんは香港に帰って、ドラゴン危機一発の制作に取り掛かっていたのです。

30歳代になったリーさんの様相は危機一発から燃えよドラゴンの頃のリーさんに近いものを感じます。

 

 

ブルースリーファンの方は、カンフー着や死亡遊戯の黄色のトラックスーツを着こなすのが定番なのですが、この赤色のジャージも熱烈なファンは身に着けます。

因みに私はどれも所有していません。

 

 

リーさんの哲学も次々と飛び出してきます。

燃えよドラゴンでの「Don't Think! Feel」のセリフのような言葉がここで聞かれます

 

 

まるで燃えよドラゴンのリハーサルのようです。

 

 

熱血指導のシーンが熱いです。

こんなシーンを含むブルースリー映画が残されていたらと思ってしまいます。

 

 

さらに詠春拳のチーサオまで披露してくれます。

こんなにリーさんに個人授業を受けられたら、私も武道をやっていたかも知れません。

 

 

リーさんの語る哲学シーンは、ロストインタビューとはまた違い、やんわりと教えられているようです。

ちなみに、ここで紹介させていただいた数少ないアメリカでの映画やテレビ出演ですが、香港映画と違い、どれもリーさんご本人の声となっています。

 

 

アメリカ時代の主な作品でしたがどれも脇役で、見ている方も、もっとリーさんの活躍を見たくなるよう欲求不満となってきます。

リーさん本人もカンフーを主とした作品を主人公として制作に挑戦していましたが、人種差別のため実現できなかったのです。

そしてロングスストリートを最後に香港に渡り、ドラゴンシリーズで巻き返しを計ったのです。

 

 

なかなか目の出なかったアメリカ時代でしたが、お弟子さんにジェームズコバーン氏やスティーブマックィーン氏などのハリウッドスターが数人いた事やカリームアブドゥルージャバー氏など、武道家たちの友人も数人いた事で、素晴らしい財産を築かれています。

またまた書いているうちに熱くなってしまい、長々となってしまったこと、お許し下さい。