室戸岬から四国最北端へ 14 | 柴犬と小規模農家の奮戦記!

柴犬と小規模農家の奮戦記!

ロンリーライダーの農業と趣味の日常です

国道492号線を穴吹川に沿って進んで行きます。

すれ違う車は数少なく、走る車は殆どが地元の車のようです。

 

 

穴吹川の「剣峡」と呼ばれる渓谷に沿って進んで行きますが、四国の3ケタ国道らしい断崖下の狭い道を行きます。

剣峡は春には岩ツツジやシャクナゲの花が咲き乱れると言います。

 

 

穴吹川を渡る橋が幾つか架かっていますので、対岸の山には集落がいくつか集落があるかと思います。

しかし、住民が居るのかどうか分かりません。

市営バスのバス停があり、今も地元の交通を繋いでくれているようです。

 

 

やがて穴吹と木屋平の境を越えます。

かつては旧穴吹町と旧木屋平村の境となります。

 

 

木屋平方面を見ます。

穴吹町も木屋平村も合併して今は美馬市となっています。

 

 

これまで周囲は深い山中で、しばらく民家は見られなかったのですが、古宮という地区まで来ると民家がポツポツと現れて、ちょっと開けてきます。

ここで県道259号の一宇古宮橋の分岐があります。

この県道は西隣のつるぎ町からも延びているのですが未開通となっていて、とても興味がそそられるルートです。

でも、今回は時間の関係でスルーします。

いつかは周辺の林道なども含めて走ってみようと、心に決めて先に進んで行きます。

 

 

廃屋も目立っています。

四国の山中では出くわす光景ですが、しっかりとした建物が廃屋になっているのでまだ賑やかだった名残を僅かに感じます。

 

 

古宮橋で穴吹川支流の内田谷川を渡ります。

 

 

1階はタクシー会社の車庫だった上は旅館だったのかな~と思うような大きな建物が残っていました。

タクシーがあったと言う事はこの周辺も観光地として賑やかだった頃があったのでしょう。

 

 

道沿いの廃屋住宅地にノスタルジックを感じてしまいます。

まるで別世界に迷い込んだような感覚にもなります。

 

 

「釜揚げうどん」湯元直営と表示した大きな食堂跡も残っていて、かつては剣山への入口として人の通行も多かったと感じられます。

剣峡温泉も廃業していました。

営業していたら、こういう所で食事をしたかったところです。

 

 

さらに進むと恋人(こいと)という地区があって恋人橋があります。

恋人橋は穴吹川を渡って対岸の山中に続いていますが、その林道を行った所には「四合地(しごうち)」と言う集落があって数軒の家屋や民家があったそうです。

今は廃村となっているようですが、かつての恋人橋はここよりも下の渓谷に架かっていたそうで、四合地に続いていたそうです。

 

 

恋人大師堂があって、その前にあるフェンスにはカップルたちが掛けた南京錠でいっぱいになっています。

 

 

恋人峠は標高212mで、源平時代に屋島の合戦に敗れた平家の公家が剣山に落ちのびる際、後を追った娘は剣峡の一番難所である当地に遮られて、袖を分かったところから名前の由来があるようです。

 

 

バス停もありますが、ここで乗り降りする人は居るのかな~と思います。

峠となっていますが山越えの峠と言う感じではなく、穴吹川の渓谷にある岩山の上にある様な場所で、かつてはもっと上にあって相当難所だったようです。

 

 

落石を防ぐ洞門もあり、「恋人洞門」とありました。

穴吹川の渓谷は遥か下のV字谷となっています。