随分と日が経ってしまいましたが、くろしお鉄道の続きを掲載していきます。
香南市から南国市に入り、最初の立田駅から次の後免町駅に向かいます。
後免町駅周辺には土佐電鉄路面電車の東の起点地となる後免町停留所やバスターミナルがあり、南国市の中心部に近い所となっています。
昔からある街道沿いにあり、今は狭いながらも人の通行が多いです。
御免(ごめん)という町は、南国市の中心地で、その地名から記憶に残る方も多いようで、話題になることがあります。
江戸時代に、新しくこの地を商業地として発展させるために、入植した人たちに対して租税や緒役を免除してつくられた町として、「ごめん町」と呼ばれたとされています。
そんな御免の町をやなせさんは故郷の町として親しんだようで、商店街にはアンパンマンのキャラクターたちのモニュメントがあちこちに設置されています。
その手前にある後免町駅にもこのように、やなせさんのキャラクターを見ることが出来ます。
この後免町駅は、土佐電鉄のバスや路面電車と接続されていて、乗り換えの駅としてくろしお鉄道の駅としては賑やかな方だと思います。
キャラクターは「ごめんまちこさん」です。
以前にはここに、すでに亡くなられた漫画家のはらたいらさんのオルゴール館というのがありましたが、今は無くなっています。
はらたいらさんも、地元の土佐山田駅のある土佐山田町出身でありました。
後免町駅には「ありがとう駅」という愛称があります。
これは起点である隣の「後免駅」と紛らわしいため、やなせたかしさんが「ごめん」に対して「ありがとう」と発案したのです。
一般からも好意的な意見が多かった事で、ごめん・なはり線開通2周年を記念した2004年に「ありがとう駅」の採用の除幕式が行われました。
駅前にはモニュメントと説明板も設置されています。
後免町駅と後免駅の中間地点近くにはやなせたかしさんの母校である「後免野田小学校」があり、学校のキャラクターはやなせさんが作られています。
後免町駅を出発すると次は終点の後免駅です。
高架から路面電車の駅とバスターミナルが見えます。
昔からある住宅地の民家の間をすり抜けるようにゆっくりとしたカーブを進みながら終点駅に向かいます。
左下には農業高校があります。
この区間の景色が変に好きなのです。
そして高架からゆっくりと降りて行くように、JR土讃線の後免駅のホームに入って行きます。
高架から地面の路線になり、終点の後免駅に到着して行きます。
この列車は高知駅まで直通運行しますので、このままJR土讃線の路線に入って行きます。
今回の乗り鉄では終点となった後免駅ですが、ごめん・なはり線の起点駅となります。
駅のキャラクターは「ごめんえきお君」です。
後免駅は南国市の中心駅のような駅で、タクシー乗り場など昔からの商店も並び、かつては賑やかであっただろうと言う雰囲気を感じます。
くろしお鉄道専用のホームもあって、ここから発着する車輛もあります。
この時はオープンデッキ車輛のしんたろう号が止まっていました。
くろしお鉄道しんたろう号とくろしお鉄道の9640型とJRの1000型気動車が停車していました。
ここで停車しているJRの1000型車両に乗り換えて、これからJR土佐山田駅に向かいます。