ギャング・スター

ジェームズ・キャグニーという個性を

強烈なインパクトとともに世に知らしめた作品ニコニコ

 

 

 

 

 

キャグニー初の主演作品でもあります爆  笑

 

 

 

 

 

 

少年時代からシカゴの町で不良で鳴らした

トム(ジェームズ・キャグニー)と

マット(エドワード・ウッズ)は

暗黒街に入り込み、次第にのし上がっていく。

 

 

 

 

 

 

しかし、自分たちのボスの突然死によって

敵対する勢力との確執が深まっていき…
 

 

 

 

 

 

舞台と並行して1930年に映画デビューを果たした

名優J・キャグニーの初期を代表する名作ギャング映画。

 

 

 

 

 

 

ここで彼は、貧困がもたらす悪への誘いに

自ら進んでのっかり、残虐の限りをつくす

強烈なまでのアンチヒーローを

実にスタイリッシュに演じており

 

 

 

 

 

 

その迫力と貫禄は世紀を超えた

今観ても十分すぎるほどに怖い。

 

 

 

 

 

 

悪の心を持つ兄と善の心を持つ弟の確執と

その結末もスリリング。

監督は名匠ウィリアム・A・ウェルマン

※Amazonレビューより引用させていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは二人のアウトローを中心とした

物語なのですが

 

 

 

 

 

 

ひとりは物腰が柔らかい青年で

ひとりはタフで手に負えない

不良という設定でした。

 

 

 

 

 

 

当初はタフな不良をキャグニーではなく

エドワード・ウッズがあてられ

キャグニーが物腰柔らかな青年を

演じる予定だったそうですが(;゚Д゚)

 

 

 

 

 

 

キャグニー曰く

エドワード・ウッズは

いい家のお坊ちゃん育ちで

言葉遣いも丁寧

教養たっぷりだったので

この配役には???状態だったようですチーン

 

 

 

 

 

 

監督のビル・ウェルマン

キャグニーの

地獄の一丁目」(1930)を見ていて

 

 

 

 

 

 

 

これはミスキャストだ!

手遅れにならないうちにと

制作本部長の

ダリル・F・ザナック

押し問答したのち

キャグニーとウッズの役を

取り替えたそうです照れ

 

 

 

 

 

 

 

 

あと、これは

この作品の7年後に作られた

キャグニー作品の金字塔でもある

汚れた顔の天使」も

同様だったそうですが

 

 

 

 

 

 

拳銃の発砲シーンは

実弾の射撃だったようですガーンガーンガーン

 

 

 

 

 

 

ワーナーは

第一次世界大戦

機関銃の射手だった

ベイリーという

男を雇っていて

 

 

 

 

 

 

ベイリーは物騒な飛び道具をいかに

演技されるかを心得ていた滝汗

 

 

 

 

 

 

 

キャグニーが通りをタッタッタと

走っていき、石塀のうしろに

飛び込むときに

 

 

 

 

 

 

ベイリーは一段高い場所に

マシンガンを持って座り

キャグニーが走り出した直後に

そのあとを追って石塀のふちに

撃ちこむ🔫

 

 

 

 

 

 

土煙りを巻き上げて

迫ってくる銃弾がキャグニーに

追いつくのは

キャグニーが塀の後ろに

飛び込んだ二秒後・・・びっくりびっくり

 

 

 

 

 

二秒遅れれば

キャグニーは銃弾をモロに

受けてしまう

危険極まりない撮影だったようですゲッソリゲッソリゲッソリ

 

 

 

 

 

 

 

「民衆の敵」でキャグニー

メエ・クラークの顔に

グレープフルーツを押し付けるシーンが

とても有名ですが

(今なら大問題になりそうですね・・・タラータラー

キャグニー、メッチャ女性から反感かいそう・・アセアセ

 

 

 

 

撮影時にはキャグニーもクラークも

これほど大反響を巻き起こすとは

考えてもいなかったようです?

 

 

 

 

 

 

 

このシーンはシカゴで実際に

あった出来事からヒントを得た

ものでしたびっくり

 

 

 

 

 

 

 

ハイミー・ワイスという名のチンピラが

朝食の時、情婦の際限ない

おしゃべりを聞かされて・・・・

 

 

 

 

 

この果てしないお話に

すっかり頭にきたワイスは

彼女がこしらえたばかりの

オムレツを手に取って

彼女の顔にグシャッと押し付けた・・・・

 

 

 

 

 

これをそのまま

スクリーンでやると

少し汚いので

半分に切った

グレープフルーツが使われたようです・・・

 

 

 

 

 

 

当時、キャグニーがレストランへ行くと

必ず誰かしらがボーイを使って

キャグニーのところへ

グレープフルーツを

運ばせてきたそうで

グレープフルーツを見るのも

ウンザリだったそうですショボーン

 

 

 

 

 

 

 

当時、メエ・クラークは有名な歌手の

ファニー・ブライスの兄

モンテ・ブライスと夫婦だったそうですが

二人はその後、離婚します・・・

しかも、あきらかに憎しみ合って離婚したそうですタラー

 

 

 

 

 

「民衆の敵」を上映していた

ストランド劇場に毎日のように

通ってくる客がいました・・・

 

 

 

 

 

 

それが、メエ・クラークの夫

モンテだったのですびっくり

 

 

 

 

 

 

彼は決まってキャグニーが

メエの顔にグレープフルーツを

憎々しげに押し付けるシーンの直前に

劇場に入ってきて

そのシーンを気持ちよさそうに

見終わるとまた出ていく・・・

 

 

 

 

 

そこまで執念深いって

二人に何があったか凄い気になりますね・・滝汗

 

 

 

 

 

そしてこの作品には

1930年代のセックス・シンボルとして

活躍し、プラチナ・ブロンドという

ニックネームを与えられた

ジーン・ハーロウも出演しています。

「地獄の天使」(1930)

 

 

 

 

ジーン・ハーロウとは?

 

 

ミズーリ州カンザスシティ出身。

16歳で駆け落ちし

ロサンゼルスに移り住んだ。

 

 

 

 

 

 

そこで映画のエキストラの仕事をするようになった。

その結婚は長続きせず、離婚後

さらに大きな役を得ようと努力するようになった。

1930年、彼女はチャンスを掴む。

 

 

 

 

 

ハワード・ヒューズ監督作品の

『地獄の天使』の製作スタッフは、

ヒロインの代役を探していた。

 

 

 

 

 

 

ヒロインはすでにあるスウェーデン人の女優に

決まっていたが、彼女の訛りがひどかったために

早急に代役が必要だったのだ。

そんな時、たまたまスタジオにいた彼女が抜擢され、

妖艶な彼女は一躍スターとなる。

プラチナ・ブロンドというニックネームを与えられ、

悪女や妖婦役で人気を得た。

 

 

 

 

 

 

また、クラーク・ゲーブルとの共演作も多い。

アルコールの問題を抱えたり、

2番目の夫ポール・バーンが結婚後2ヶ月で

ピストル自殺するなどのスキャンダルも多かった。
1937年に腎臓を患い倒れ、そのまま26歳で死去した。

 

 

 

 

 

 

その死の経緯についてはいくつか説があり、

クリスチャン・サイエンスを信奉していた

彼女の母親が医者に見せることを拒否した、

もしくは本人が治療を拒んだとの説もある
 

 

 

 

 

1930年代に小説Today is Tonightを書いたが、

1965年まで出版されなかった
米国映画協会(AFI)が1999年6月に選出した、

米国で『最も偉大なる女優50名』の中で、第22位であった。

(wikiより抜粋)

 

 

 

 

ハーロウはこの映画のために

ワーナーがMGMから借りてきた

女優でした。

 

 

 

 

 

キャグニーはハーロウの事を

「まだこの商売を始めて

間もなかったため

演技というものよく知っていなかったが

彼女にしかありえない個性と

素晴らしい存在感があって

彼女と仕事するのが

楽しくてしかたがなかった」

と話しています

 

 

 

 

 

ハーロウはこの作品の6年後、1937年に

亡くなってしまうので

この撮影後にハーロウと会う事はなかったそうですが

ハーロウの死はキャグニーをひどく悲しませたのでしたショボーン

 

 

 

 

禁酒法。

この法律が1919年に施行されると、

俄に密造酒の地下ビジネスが盛んとなり、

その利権をめぐって巨大な暗黒世界が成立した。

 

 

 

 

 

そこから1920年代から30年代にかけての

アメリカギャング全盛時代が訪れます。

そんな時代背景がある映画でした。

 

 

 

 

 

 

当時のハリウッド映画には

色々規制があり

ギャング映画は全盛ではありましたが

ヒーロー的な扱いはNGでした。

 

 

 

 

 

キャグニー

エドワード・G・ロビンソン

ポール・ムニ

ジョージ・ラフト

(彼は本物のギャングでもありました・・・

日本でも安藤組組長(社長)の安藤昇さんが

安藤組(東興行)解散後

裏社会から映画俳優に転向しましたが

当時、日本のジョージ・ラフトと言われたそうです)

ジョージ・ラフトさん。

 

安藤昇さん。

 

 

 

 

アメリカのギャング・スター達を

カッコイイと思っていた映画ファンは数多く

いたと思うのですが

 

 

 

 

 

「汚れた顔の天使」もそうでしたが

ハリウッド映画の場合

最後は必ずギャング達の悲惨な最後を

見る事になります。

 

キャグニーは警察から

表彰された事があります。

 

不良少年の更生に

大きく貢献したというのが理由らしいのですが・・・

 

つまり悪い事をしても最後は

割に合わないよ、という事を作品の中に

メッセージとして組み込ませる事が

当時のルールでもありました。

 

 

 

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