エジプト旅行③ナイルに浮かぶ月と「イスラム神秘主義の踊り「タンヌーラ」(日) | 柴犬カン、福の日記

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柴犬カンと福、筆者の出来事、想い、政治、経済、文学、旅行、メンタルヘルス、映画、歴史、スポーツ、等について写真を載せながら日記を綴っていきます。柴犬カンは2018年12月に永眠しました。柴犬福が2020年4月7日夕方にわが家にやってきました。その成長記録。

 ナイルに沈む月を見ながら、イスラム神秘主義の踊りとされるタンヌーラを楽しんだ。別名スーフィズム(イスラム神秘主義)ダンスと呼ばれている。ムハンマドを讃える曲をバックにくるくるとずっと延々と回り続けていくダンスである。スカートをはいて、そのスカートが回転によってふわっと浮き上がり絨毯を丸く加工して、それをくるくると回す。よくもあんなに回って目が回らないものかと思ったのは当然で、エジプト人の日本語ガイドも、あんなに回ったら目が回りますよねって言っていた。

 

 踊り終わると、そのタンヌーラのダンサーが私の方に近づいてきて、そしてかぶっていた電飾付きの帽子を私に被せた。私はその様子を写真に撮ってもらった。今回はその写真はここには恥ずかしくて載せられないのだが、しかしまあ本当によく目が回らないのかと改めて思う。

 

 そして今回のナイル川クルーズなのだが、一緒にいた人たちとそのナイル川の様子が、都会のど真ん中を船で通るということから、なんだか隅田川の屋形船と大差ないんじゃないの?なんて冗談もあった。ただ屋形船よりは結構お金がかかってるだろうなと思うようなアトラクションと料理であった。

 

 ナイル川の東は人間の生きるところで西側はあの世であるというふうに考えられていて、エジプトではピラミッドは全てナイルの西側に作られている。そして下の写真でわかるように、月は西側に沈んでいく。エジプトよりさらに西へ行ってモロッコまで行くと、その辺りはマグリブとよばれており、それは日の沈むところという意味である。日本は日の下という名前から分かるように、日が出るところで、アジアの最西端 はトルコかもしれないが、ユーラシア大陸の最西端はスペインで、アフリカの最も西の国はモロッコである。しかし地球は丸いので、どんどん進んで行くと、ハワイ辺りから見れば日本が日が沈む方向ということになる。

 

 世界はそのように延々と回転をし続けている。地球は自転をして、さらに太陽の周りを公転している。時計も秒針も回り、分を刻む長い針も、時間を刻む短い針も回り続けている。時は螺旋のように回り続けていく。タンヌーラは、もしかしたらそういう意味の中から回り続けているのかもしれない。ともかくこのナイルに沈む月と、ナイルを渡る風が本当に気持ちよくて、何とも言えない良い気分になったのである。

 

 

 

 

タンヌーラ

タンヌーラ↓

 

ナイルの夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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