多国籍のフランスが優勝したのは必然(月) | 柴犬カン、福の日記

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柴犬カンと福、筆者の出来事、想い、政治、経済、文学、旅行、メンタルヘルス、映画、歴史、スポーツ、等について写真を載せながら日記を綴っていきます。柴犬カンは2018年12月に永眠しました。柴犬福が2020年4月7日夕方にわが家にやってきました。その成長記録。

 ワールドカップが終わりを迎えた。昨晩は日本時間の午前0時キックオフということで悩んだが、見てみることにした。しかし見ている最中時々うとうとと眠気が来て記憶がはっきりしない。後半になって少し目が覚めてきたが、延長は勘弁してほしいなと思って見ていた。

 

 やはりクロアチアは疲れていた。モドリッチもボールを触る回数が少なくて、今までのクロアチアらしい戦いができなかった。一方でフランスはわずかな隙を見つけて、瞬発力のエンパベが走り、グリーズマンのパスワークが非常に優れているため、クロアチアは守備に追われてたことが攻撃に力を向けられない原因になっていたようだ。フランスも100%の内容ではなかった。ゴールキーパーはイージーなミスでゴールを献上してしまった、。しかしそれでも敵を上回る決定力があった。

 

 フランスは今まで、代表の内部で仲が悪かったり、人種問題などもあったようだ。今回は圧倒的に赤道アフリカの黒人やアルジェリアなどの北アフリカ系、フィリピン系、カリブ系の選手が23人中17人を占め、グリーズマンもドイツ系(母はポルトガル)ということなので、まさに多国籍軍だ。クロアチアの戦争を経験した選手たちのハングリーさを上回った。今、フランスが優勝したのはある意味いいことだろう。人種隔離のような政策はもはや不可能だということが今回の優勝ではっきりした。デシャン監督が白人でありながらこのようなメンバー構成でワールドカップに臨んだということが素晴らしいことなのだと思う。

 

 その前の晩には、イングランド対ベルギーの試合を観戦。3位も4位もあんまり変わらないのだろうが、ベルギーの方が3位以上になったことがないということで気合が入っていたように見えた。タレントという面でもルカクやアザール兄弟、デブルイネと言ったファンタジスタとでもいうのだろうか?タレントのある選手がいるベルギーが上回っていたようだった。ただ両チームとも後半はだいぶバテていて、日程のきつさが目についた。イングランドは中二日ということでかなり厳しい戦いを強いられた。

 

 ドイツでエジル選手が差別に遭っている。エジル選手ともう一人のトルコ系のドイツ代表選手が大会前にトルコのエルドアン大統領と一緒に写真を撮ったということが、ドイツが予選リーグを突破できなかったことに対して不満を持つ国粋主義者たちがこの二人のトルコ人選手を槍玉に挙げていると言う。エジル選手はイスラム教を信仰していることを公言している。そういった宗教の違いも根深い差別を産んでいるのかもしれない。ちなみにドイツには300万人がトルコ系の人たちが住んでいると言う。まあドイツの人種差別主義者はフランスのドイツ系フランス人のグリーズマンが欲しかっただろう。エジルと交換して。似たような司令塔、パサーだ。

 

 同様にスウェーデンでもトルコ系の選手がミスをして敗戦につながったとし、同様な差別事案がおこっているという。世界で最も進んだ?国で、ドイツやスウェーデンには比較的人種差別が少なく、リベラルであるというイメージだが、もはやそんなことはいっていられなくなっている。この2つの国以外も同様だ。

 

 ベルギーは23人中12人がベルギー以外のアフリカ系の選手たち。イングランドもほぼ半数がアフリカ系の選手であったりする。

翻ってアメリカのスポーツは同様に野球もアメフトもバスケットもアメリカ以外のカリブ海の国々などから選手が集まっている。日本の国技の相撲に至っては大関横綱の6人のうち半数は外国人であり、日本人だがフィリピン系の大関もいる。世界的な混沌が起こってきているのである。

 

 クロアチアは出稼ぎ軍団である。旧ユーゴスラビアが解体される時にいくつかの内線が繰り広げられたクロアチアは比較的早く独立をしたのだが、やはり内戦の傷跡があるようだ。また世界各地に選手を送っている。大宮アルディージャのシモビッチ選手はスウェーデン国籍だが、出身はクロアチアである。浦和レッズのズラタンはスロベニア人だが旧ユーゴスラビアである。

 

カン、誕生日まで39日。

 

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