キネマ旬報2017年堂々の1位。カンヌのパルムドールも受賞。映画の制作費は極めて安いと思われるが、中身は素晴らしい。イギリス北部の方言、俗語なのだろうか?「アイ ダニエル・ブレイク!!」(オレはダニエル・ブレイクだ、ここにいる!!)と叫ぶ初老の男性に、私も喝采したくなった。世界から、国内から、様々な行政組織から面白いように見捨てられる。連想するのがカフカの「審判」と「城」。理不尽な、不条理な世界に翻弄される。私も生きていく中では苦戦している。自身で解決できないことが襲いかかる。「骰子一擲」だ。かといってこの映画、暗く哀しいだけでは全くなく、ある意味ではコメディで、なおかつ清々しい。ぜひ皆さんにも見て欲しい映画だ。
余計なことを考えなくても良いのだが、おそらく先進国においても格差が拡大し、発展途上国のことを悪く言えない状況が世界で起こっているのだろう。福祉も途切れがちで、自己責任という名の下でたらい回しにされて、やがて見捨てられる。私も、そのときはベストの選択だと思って生きてきたのだが、今思い返せば後悔する選択もなきにしもあらずだ。でも、堂々と生きていきたい。
ケン・ローチ監督が二度目のカンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた社会派ドラマ。ダニエルは心臓疾患により医師から仕事を止められるが、複雑な制度に翻弄され支援を受けられない。手助けしたシングルマザーの家族と交流を深め、貧しくとも支え合うが……。一貫して社会問題に目を向けてきたケン・ローチ監督は「ジミー、野を駆ける伝説」を最後に劇映画からの引退を表明していたものの、拡がる格差や貧困を鑑み、引退を撤回し本作を制作した。2017年第91回キネマ旬報ベスト・テン外国映画1位。
イングランド北東部にある町ニューカッスルに住む大工のダニエル・ブレイク。59歳の彼は心臓に病が見つかり、医師からは仕事を止められてしまう。しかも複雑な制度に翻弄され、国の援助を受けられない。そんな中、二人の子供を抱えるシングルマザーのケイティを助けるダニエル。それをきっかけに彼女たちと交流し、貧しくとも助け合い絆を深めていくが、厳しい現実を前に次第に追い詰められていく。
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