漫画「君たちはどう生きるか」を読む①やなせたかし編(土 ) | 柴犬カン、福の日記

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柴犬カンと福、筆者の出来事、想い、政治、経済、文学、旅行、メンタルヘルス、映画、歴史、スポーツ、等について写真を載せながら日記を綴っていきます。柴犬カンは2018年12月に永眠しました。柴犬福が2020年4月7日夕方にわが家にやってきました。その成長記録。

 今、日本の、特に教育関係者の中で大変売れている本がある。漫画である。学校単位で買っているところもあるようだ。すでに100万部を突破したとも言われている。家人がこの本を学校で勧められたと聞いた。

 

 そこで私は本屋に行って早速その本を買ってみた。タイトルは「君たちはどう生きるか」。作者は吉野源三郎である。吉野源三郎は1899年生まれ、そして1981年に亡くなっている。1981年は、ちょうど私が、もしこの時期にこの作品を配られたとしたら、また買ったとしたら、ちょうど中学生であったので、読んだかもしれない。

 

 そしてページを広げて何ページか読んでいくうちに、あーなるほど。この本は読んだことがあると思った。正直あまり心に残るものではなかった。この人たちの系列の作品であった山本有三の「路傍の石」とか井上靖の「あすなろ物語」などの方がなんだか心に響いたものである。今の中学生は「路傍の石」などを勧められていないのかもしれない。だからなおさら漫画形式にしていることによって、受け入れられやすくなってるのだろう。吉野源三郎はコテコテの進歩的知識人である。軍隊にいた時期もあったようだが、除隊し、明治大学の教授や、戦後は岩波書店の発行する雑誌「世界」の初代編集長も務めている。戦前の一時期は社会主義関係の団体にも顔を出してたと言う。

 

 どう生きるかといわれた時に、その最も美しい姿として、年末に訪れた高知県の香美市立であるアンパンマンミュージアムを思い出された。アンパンマンはお腹が空いた子供には、自分を食べさせるという恐るべき犠牲を伴う人助けを行う。もし本当によく生きるということを考えたらアンパンマンのように生きることなのかもしれない。これからしばらくアンパンマンミュージアムのやなせたかし香美市立博物館の写真を掲載させていただく。

 

 ちなみにやなせたかし氏は1919年生まれ。ちょうど第一次世界大戦が終わった後くらいに生まれている。そして2013年震災から2年後なくなっている。94歳。父親が出版社や朝日新聞で働いていたことから、やなせたかし氏は教育熱心な家庭に育ち、学歴が高かったようで、戦前からインテリで進歩主義であったと考えられる。軍隊にも入っているが、学歴が高く、暗号などの仕事をしており、実際に戦場に赴いたことはなかったということである。ただ弟さんが太平洋戦争で犠牲になっている。やなせたかしさんは生前、生前葬をやりたがっていた。しかし東日本大震災起きたことから中止した。子供たちがやなせ氏の漫画を読んで喜ぶ姿を見たいということで、漫画家を結局死ぬまで引退しなかったという。

 

 

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