『イスラムから見た世界史』を読む④(木) | 柴犬カン、福の日記

柴犬カン、福の日記

柴犬カンと福、筆者の出来事、想い、政治、経済、文学、旅行、メンタルヘルス、映画、歴史、スポーツ、等について写真を載せながら日記を綴っていきます。柴犬カンは2018年12月に永眠しました。柴犬福が2020年4月7日夕方にわが家にやってきました。その成長記録。

 『イスラムから見た世界史』を読んで、私がこの年で初めて知ったことがいっぱいあって、目から鱗だったのだが、今日からはそれをつらつらと書き連ねていきたい。

 

 イスラム教誕生以前の「ミドルワールド」の宗教は、エジプトの多神教、同じくエジプトで急拡大した一神教(ユダヤ教)。メソポタミアにも多神教があったと考えられるが、今のイランではゾロアスター教が流行した。ゾロアスターはイエス・キリストよりさらに1000年古く、善悪2元論がその主たる教義だ。善の神アフラマズダと悪の神アーリマンの闘争の中で、善行を積めば天国に行き、悪行をすると地獄に落ちるという考え方だ。

 

 この天国と地獄という考え方は、やがてキリスト教やイスラム教。仏教にも取り入れられた。ゾロアスター教はイスラム教やキリスト教の膨張の中でも生き残って、今から900年前くらいの科学者であり詩人のオマル・ハイヤームも、『ルバイヤート』という詩集の中の1編にもゾロアスター教に触れた部分がある。今ではインドの一部に信仰が残っていると聞く。

 

 しかし、イエスが生まれた頃はゾロアスター教の勢力は強く、キリスト教の聖書に、イエスが生まれた時に馬小屋に訪れて没薬と乳香を捧げたとする東方の三博士とは、筆者のアンサーリーによればゾロアスター教の祭司だったというのである。

 

 さらにゾロアスター教の祭司のことを「マグ」といい、その複数形は「マギ(magi)」である。魔術師を意味するマジシャン(magician)はマギに由来する。マギたちは超自然的な力を持っていたと信じられていたという。

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