渡瀬恒彦の遺作「そして誰もいなくなった」(水) | 柴犬カン、福の日記

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柴犬カンと福、筆者の出来事、想い、政治、経済、文学、旅行、メンタルヘルス、映画、歴史、スポーツ、等について写真を載せながら日記を綴っていきます。柴犬カンは2018年12月に永眠しました。柴犬福が2020年4月7日夕方にわが家にやってきました。その成長記録。

 先日テレビ朝日系列で放送されたドラマ「そして誰もいなくなった」を録画しておいたので見たのだが、録画したあと、このドラマが渡瀬恒彦さんの最後のドラマだったことを知り愕然とした。

 

 一応、2時間ドラマの「十津川警部シリーズの代表作を追悼番組としてやっていたのだが、それは録画した。まだ見ていないが、おそらく「そして誰もいなくなった」の方が私にとっては格段に面白く感じるだろう。2夜連続だったがとても短く感じた。

 

 「そして誰もいなくなった」はアガサ・クリスティの名作だ。推理小説の古典と言っても良い。「アクロイド殺し」とともに有名だ。エルキュール・ポワロというベルギー人の名探偵が登場する。

 

 話はそれるが、私は中学2年生くらいの頃推理小説にはまった時期があった。小学生の時は江戸川乱歩の「怪人二十一面相」シリーズは読んでいた。中学に上がって、エラリー・クイーンの「Xの悲劇」「Yの悲劇」とか・・・筆者はどちらかなどといった論争にも興味があった・・・、ヴァン・ダインの「ビショップ殺人事件」ガストンルルーの「黄色い部屋の秘密」、クロフツの「樽」、もちろん「シャーロックホームズの冒険」ルパンの「カリオストロの城」??違った「8.1.3の謎」なども面白く読んだ。

 

 アガサクリスティは他に「オリエント急行殺人事件」や「ABC殺人事件」なども読んだ記憶がある。

 

 ともかくも今回のテレビドラマ版は、10人の人物が孤島で次々と殺されていく。そしてみな死んでしまう。2夜目に渡瀬恒彦演ずる末期の肺がんの元判事の長い独白部分は、まさに胆ガンで逝ってしまった渡瀬氏と重なって見える。名演だった。もしかしたら鼻に付けていた呼吸器は本物だったのかもしれない。

 

 最近の渡瀬氏の作品で気になっていたのは、Yシャツの下に白い丸首のTシャツを必ずといっても良いほど着用していたこと。喉に何かあったのかな?と思っていた。ただのファッションなら良いのに、と。今の時代Yシャツの下にはVネックのTシャツないしはソースリーブのシャツを着るのが普通だ。あのスタイルは80年代のアイビー時代の着こなしだ。本人が好んでいたのかもしれないが・・・。

 

 いずれにせよ最後の最後に素晴らしい演技を見せてもらい何だか得をした気分になった。

 

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