当時の職場の先輩に
胸のシコリの話をした時
先輩もシコリがあって
気になるから
一緒に病院に行こう!!
という話になった
あれよあれよと
事は進み
自分一人なら
行こう行こうと
思いながら
延ばし延ばしに
なっていたであろう病院も
すぐに日にちを決め
行く事になった
そして先輩と一緒に
有名な乳腺の病院へ
行くと
マンモグラフィーと
超音波検査をした
そして
先輩は
乳腺炎だかって言われたけど
ここら辺の記憶が
薄くなってきてはいるけど
私だけが確かその日に
細胞を採るって言われて
その結果が分かる頃に
もう一度行く事になった
先生には
そんな落ち込んでる中で
褒められた
病院に来たことを
褒められた
みんな
怪しいと思っても
なかなか来ないって
そして
来た時に
大きくなっていたりするって
だから
「あんたは偉い」
って
でも頭の中が
何だか不安でいっぱいで
先生に褒められても
心が塞いでしまって
言葉が心の奥まで
入ってくることは無かった
そして
あまりのショックで
帰りのランチは
あまり覚えていない
帰って母に
どうだった?って
勿論聞かれた
だけど
この頃
母は心房細動の治療で
北海道から
茨城の病院へ行く事になっていた
主治医の先生が
茨城の病院に行ってしまって
手術は先生にしてもらう事に
なっていたからだ
そんな母に正直な話はできなかった
だから
何とも無かったって言った
母が茨城に出発する
その日まで
私は
何もない顔して
毎日を過ごした
心からはみ出していた
不安を
一生懸命
見られないように
知られないように
隠し続けた
結果を聞きに行く日も
母は茨城の病院でいない
一人で聞きに行くしかない
職場の人たちには
全て伝えていたけど
父にも祖母にも
そんな話はできない
だから一人で行くしかない
そして一人で
予約の日に
一人では抱えきれない
大きな不安を
抱えたまま
結果を聞きに行った
とっても
天気の良い日だった
そこには
心と裏腹に
真っ青な空が広がっていた
病院に向かう
車の中には
その頃よく聴いていた
Def Techが
ずっと流れていた
つづく