■1旧販売士キーワード解説125より
「CPFRについて述べよ」
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CPFRとはCollaborative,Planning,Forecasting and Replenishment(共同制作、計画、予測、補給)の頭文字をとったもので、一般的に「需要予測と在庫補充の為の共同事業」などと表される。小売業とメーカーが協力しながら計画を立てて予測し、それらにもとづいて、商品を補充する取り組みのこと。ただ単にサプライチェーンサイドの効率化によるコスト削減をねらいとしているのではなく、販売チャンスロスの防止による売り上げ拡大効果も目標としている。
どうもCPFRとVMI(Vender Maneged Inventory:ベンダー主導型在庫管理)が混同してしまうので、後者についても注釈を書いておきます。
VMIとは商品供給者(ベンダー)による、小売業(チェーンストア)の在庫管理のこと。小売店舗の売り上げや在庫情報を主に主要メーカーに共有させて、それら情報をもとにそれら供給者が供給先チェーンストアの発注や納品といった在庫調整を行うこと。
VMIはアメリカの配給会社は普通に行っていました。
日本の流通企業出身者としては、店内でベンダーが自分の店の商品を発注しているのはちょっと変な気持ちもしました。ベンダーといっても、複数の同業メーカーから委託された専門のサードパーティー企業が行っているのですが。
CPFRを実現したものとしてはウォルマートの「リテールリンク」。
CPFRを行う前提として、「メーカーへのPOSデータの開示」というのが必須なのですが、これについては日本では根強い拒否反応がある流通企業があります。大手CVSに代表されるように、小売業が単品管理システムによって商品の詳細な動きを把握しながらチェーン全体の在庫及び物流効率を高める形でDCM(デマンドチェーンマネジメント)が発達してきたからです。
流通1企業対複数メーカーでの「チームマーチャンダイジング」がDCMに当たると思います。
CPFRの考え方が登場した背景には、消費者ニーズの多様化に伴い、メーカーや小売業が単独で需要を予測し、在庫調整を行っても実情と合わない、といった状況になってきたことがある。そのため、サプライチェーンを構成する企業がそれぞれの視点で需要予測を行い、それらをすり合わせることで、予想の制度を高め、より適正な在庫の確保を実現することを目指して、CPFRが生まれた。
日本には中間流通もあり、「需要予測」とある程度の「在庫管理」は賄ってくれていました。
そのため、同種企業横断型のマーチャンダイジングがある意味発展しないのかもしれません。
もしかしたら、卸を通さない、物流機能をもったメーカーのあるカテゴリー(パンや洗剤系)では、革新的なCPFRが日本でも生まれるかもしれませんね。。
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「CPFRとは、需要予測と在庫補充のための共同事業のことであり、小売業と製造業が協力して商品計画を立て、需要を予測し、商品の適切な補充を行うことである。コスト削減だけではなく、売り上げ拡大も目的にしている。」