大山といっても鳥取ダイセンではなく、こちらは神奈川県の『おおやま』。
古くから庶民の信仰と行楽の地であり、
江戸の人口が100万人だった頃に、20万人もの参拝者が訪れたそうです。
標高は約1252m。豆腐と独楽が有名。

伊勢原駅から直通バスが出ていて、終点の大山ケーブルバス停へ。
バス内では観光気分をあげるアナウンス。地元出身の落語家、金原亭馬玉さんが落語『大山詣り』を紹介。
「毛(怪我)なくて良かった」で終わるオチに、吹き出してしまった。

安全に楽しく登山しないと!

バス停から先は、徒歩で『こま参道』を通り、大山ケーブル駅へと向かう。
この参道は、お土産屋や食事処などが軒を連ね、レトロな雰囲気が漂う。

参道を抜けた先から、ケーブルカーに乗り、5分程で阿夫利神社の下社(標高696m)に到着。
漆黒な社殿の境内には、もみじが赤く染まり、とても綺麗でした。





拝殿の左脇に阿夫利神社本社への登拝門があり、その前に入山祓所がある。
その登拝門の先、階段が目の前にそそりたっているように見える。
出だしからハード。
100段超を上り、ようやく登山道へ。
初心者向けというが、かなりの勾配。
巨岩が幾つもあり、足場を探しながら歩く。



登山道脇に4丁目と書かれた石柱を発見。
10丁目がゴール?と思ったが、それは大きな勘違い。
山頂は28丁目だと下山してきた方が教えてくれた。
登山は甘くない(⁠^⁠^⁠;⁠)


登山道9丁目付近


大山すべてが神域のためか、由緒ありそうな見処がいくつもある。
ボタン岩に、天狗の鼻突き岩。
いろいろな呼び名があるものだ。

途中、開けた場所に出ると人が集まってスマホを向けている。
なんと富士山の嬉しいご褒美。
その名も富士見台。



富士見台(20丁目)を過ぎて、ひたすら歩いていると、鳥居付近で10人程の児童に先生が話しをしていた。
「ハーイ」と元気に弾む声。
ちびっこ達にパワーを貰えました。
しばらくして、阿夫利神社の本社殿がある頂上に到着。





くだりは、別の登山ルートである見晴らし台を経由して下山。
距離は少し長いが、舗装された木道や階段が多いので足には優しい。
顔をあげると山紅葉が癒してくれる。





朱色もいいが、黄色も素晴らしい。


登山も終盤。ゴールに近づいてきた道に、【滑落事故多発】と書かれた断崖が…!
トラロープが張られている場所もありました。最後まで気は抜けません。



安全第一に慎重に歩いたため、今回も多くの登山者のしんがりを務めることとなりました(笑)
無事に下山できたのが、何よりです。
帰りの列車内、缶ビールの味が格別でした。

柴犬ポチ🐶