前月のCT検査で肝臓に映った黒い影。
MRI検査結果の診察がありました。
診察室に入ると、
主治医は、開口一番。
「再発を疑う感じではなさそうですね」
と仰有った。 

放射線科医の報告書には、

(前回MRI:2017年3月との比較)
再発腫瘍は明らかではない。
肝右葉後区域5㎜強の結節:前回よりも縮小。DDx血管腫、複雑性のう胞など。
但しS2、S6の結節は軽度増大。
肝に散在するのう胞:以前より増加。

とあった。
ちなみに前回MRIでは、CT検査で大腸がん肝転移が判明。再検査を行った。

報告書と画像に目をやり、
「そうですねー…う~ん…あきらかな病変ではありませんね…」
そういいながら、先生はずっとパソコンの画像を眺めている。
「悪性ではなさそうですね」
悪性腫瘍と良性とでは、画像の映り方にどう違いがあるのか、訊ねたが、
サイズ縮小から悪性を疑うものではないとして、先生はスルーされた。

2017年に比べ、のう胞の数が増加。
個々のサイズは縮小してるのもあれば、若干、大きくなってるのもある。

CT検査は次回8月になった。
3か月毎のCT検査、放射線量が心配である旨を伝えると、
問題ないと、先生が笑って答えた。
半年の間隔がないのは、先生も不安があるからなのか?と疑心暗鬼に。

退出の際、主治医が慰めるように(?)「まあ大丈夫だと思います」と。
CTに続きMRI検査もしたのに、「大丈夫です」と、お墨付き口調でないとは…。

そう言えば、『がんと癌は違います』(山本健人著)の中で、消化器外科医である筆者が、
『分かりにくい医者の言葉』を紹介されていた。
医師は医療現場で「腫瘍を認めない」という表現を使う。
あえて「腫瘍がない」とは言わない。
何故か?
画像は、影絵を見るようなものであり、実物を直接、見るわけではないからだ。
極論すれば、切除して初めて分かる。
つまり、
患者は、検査結果で完全な「0か1か」を望むが、
医者は、複数の検査により、0(無)から1(確信)の間のどちらかに近づいたかで、
治療の必要性を決めるのだという。
読者としては成る程とは思うのだが、
患者としては、ちょっと(笑)

とりあえず主治医の最後の言葉を信じよう。





柴犬ポチ🐶