ようやく本州に到達したおっちゃん。
大間で道に迷い、「むつ」へ向かう途中、激しい雷雨に見舞われるという、「歓迎」を受けつつ、ようやく知人Iさん夫妻の待つ「むつ」市へ到着しました。

9/2(金) 曇→雨
昨夜遅く大間に着いたため、フェリーターミナルから3㌔ほど先の大間崎にある、「海峡館」迎えの車で宿へ向かった。1日夜の夕食は「大間のマグロ」「殻付きウニ」など、海の幸尽くし。
1日深夜から2日朝にかけ、激しい雨が降ったようだ。雨音で目が覚めた。朝食後、大間崎前のバス停からフェリーターミナルへバスで戻る。
大間崎から見た北海道は意外と近く、特に函館山は至近に姿を見せる。こんなに近いのでは、函館市民から大間原発への不安の声が上がるのも当然だろう。
本州最北端の大間フェリーターミナルから出発した私は、大間崎へ向かう。1時間も歩かないうちに、「800㍍で大間崎」と標識。だが、いつまで経っても大間崎にたどり着かない。どうも違うようだ。そのうちに、標識は「大畑」」「むつ」を表示する。どうやら海岸線の微妙な道を、少し間違ったようだ・・・。
朝、バスを待つ間に大間崎の写真を撮っていたのが功を奏した。
おっちゃんの「テクテク日本縦断」-マグロ
幻の「大間崎」を過ぎてしばらくすると、涎がでそうな売り不動産が!「380万円」です。程度は良です、土地も広いです。これでも売れないのですか?
おっちゃんの「テクテク日本縦断」-380万円
大間から「むつ」へ向かう途中、交通監視所がいくつか置かれていた。よく見ると「Jパワー」に委託されているのが分かった。原発マネーの「地元還元」の一環なのだろうか?
おっちゃんの「テクテク日本縦断」-監視所
雨がひどくなる中、慌てず急がず下風呂温泉へ向かう。
下風呂温泉は昔風の温泉街で、共同浴場が2つあり、村人は150円、村外者は300円。
予約を入れた時の話だ。
「今日、一人大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ、料金は8000円です」と、おばちゃん。
「7000円では?」と、おっちゃん。
「工事の人ですか」と、おばちゃん。
「歩いているのです」と、おっちゃん。
「7000円で、いいですよ」とおばちゃん。ありがとう。
それなりに広い宿に宿泊者はおっちゃん一人だけ。
震災以降、何処でもこんな状況が続くという。ビックリしたのは、温泉の温度がめちゃくちゃ熱い!水で薄めなければ、とても熱くて入ることが出来ない。下北では熱い温泉が一般的と事情通の人は言う!!。
おっちゃんの「テクテク日本縦断」-下風呂温泉
<2日の記録>大間→下風呂温泉、5時間45分、23㌔

9/3(土)曇→晴→雷雨→曇
下風呂温泉から「むつ」へ向かう。湿気が多く気温も高い。上から下まで汗でびっしょり、特に下半身は、お漏らししたような状態で、なんとも言いようがない。きつい坂道をあえぎながら上り終え、下りに入ると、自転車を押した青年が上ってくる。東京から4号線を北上し、大間へ行った後は日本海ルートを南下するという。「またどこかで会うかもね」と言って分かれる。本州に入って最初のチャリダーとの会話だ。
おっちゃんの「テクテク日本縦断」-チャリダー
しばらくすると、ガードレールの上になにやら生き物が。サルだ! 下北のサルがお迎えだ。野生のサルを見たのは二度目。でも最初の時は、動きの速い生き物の通過に「多分サルだったのでは?」という程度。間近に見たのは初めてだ。世界で一番北に住む霊長類がこいつだ。
おっちゃんの「テクテク日本縦断」-サル2 おっちゃんの「テクテク日本縦断」-サル1
橋桁のこわれたような構造物が何カ所か残っている。廃線になった鉄道跡と推測したが、廃線ではなく戦争中に建設途中で放棄されたものと分かった。
おっちゃんの「テクテク日本縦断」-橋
風間浦村で日本一小さな百貨店見つけた。写真を拡大して、左の看板に注目!
おっちゃんの「テクテク日本縦断」-百貨店
昼過ぎ、激しい雷雨に襲われる。暗くなった空から激しい雨粒。近くに廃業した商店の軒下があったので逃げ込み、30分ほど雨宿り。よく雨に当たる旅だ。
16時前むつ着。道が分からず、迎えに出てくれたI氏の案内でようやくI氏宅へ。何年ぶりだろうご夫妻と会うのは。
「旅の垢はの温泉で」と、近くの温泉で一風呂浴びたあとは、夕食。
この旅一番の豪華な夕食を馳走になる。「ミクニ」の銀座直営店で料理長を務めたシエフが地元で開いた店。フランス語で「心地よい」という意味の店名通り、地元の旬の素材を駆使した、本当に美味しい良い店でした。
ビールにワインが加わり、動物や自然観察が大好きなIさん夫妻との会話は、旅の話から自然観察の話と、自宅へ戻ってからも尽きない。日付が変わる前にようやく解散!
Iさん、ありがとう。感謝 感謝です。
<3日の記録>下風呂温泉→大畑→むつ、8時間、29㌔

●3日のご当地クイズ
 地球で一番北に住む霊長類「下北のサル」はなんと呼ばれているでしょう?
 ①最北のサル②寒冷地サル③北限のサル
 ☆正解は次回のブログで