明日の朝、惑星直列の条件のいい時間に、僕は起きられるだろうか?

日の出の45分前。日の出は4時26分だと言う。

 

*ここまでを昨夜「世界の終わりは、一生に一度? 惑星直列。」として記した。

 

★     ★    ★  後記。

 

起きられた。

 

 

今、6月24日午前3時55分。

10分前に目がさめた。

気持ちが強いと、自然と目が覚めるものだ、と、ちょっと自負。

ぐっすり眠れない年齢になっただけだろ、と今度は自虐。

 

ベランダに出て、東の方角を見る。見える範囲はほぼすべて雲に覆われている。なかに、うっすらと明るいところがある。

ここからでは、目の前に建ったマンションにさえぎられて火星、木星、土星は見えなさそうだ。マンションのむこうだけ晴れているとは思えないけれど。

今度は、外廊下に出て、非常階段をのぼり真東を見る。少し南によったところに月がわずかな雲間に顔を出して、見ているうちに消えた。わずか10秒くらいのことだ。

ベランダから部分的に明るく見えたのは、やはり雲に隠れた月だった。

こちらもほぼ全天、雲だらけ。薄いところも、割れているところもあるけれど、惑星がいるはずの空の位置はどこも、雲が切れる気配はない。

 

雲のなかでは、月の延長線上に、惑星たちがパレードをしている。

僕はその瞬間に立ち会ってはいる。

見えないのは残念だったけれど…、月のおかげでそんなふうに思えた。

 

 

昨夜、ブログの投稿後に、僕にとっての初めての「惑星直列」の年を調べた。

高校時代に耳にしてから6年後、1982年のことだったらしい。

完璧な「直列」からは、わずかにかたよりがあり、記録として扱わない人もいるようだ。2012年と今回は、もっとずれている。

厳格に見つめれば、冥王星が太陽系からはずれても、惑星たちの整然としたパレードは、何百年に一度のできごとであり続けている。