妻が、4週間続けて家にいた。在宅勤務。
何日か家にいて1日出る、みたいなシフトがゴ^ルデンウィーク前くらいまで続いたあと、この4週間は完全な在宅になった。
僕はフリーランスなので、狭いけれど、3畳くらいの書斎ぽいスペースを持っている。
パソコンがあり、複合機があり、本棚がある。本棚の近くを通してあるツッパリ棒に、だいたいいつも洗濯物が干してあるから、ランドリースペースでもある。
原稿を書いたり、本づくりのアイデアを考えたり、デザインをしたり、パソコンでの調べものやメールなどは、全部ここで行う。ここにいないときには、料理や洗濯などの家事もこなす。
何かと忙しいけれど、あい間あい間で、気分転換もちょこちょこ。
フリーランスは、それぞれに、時間のつかい方に「わざ」と持っていると、僕は思う。
時間を自由に組み立てられる一方で、暇なときと忙しいときのギャップが大きすぎるため、時間に振り回されないように、いつしか自衛するようになるのかも。
仕事づけで身動きがとれなくなりそうなこともあるから、できるかぎり時間を無駄にしないように、仕事の合間のわずかな時間にリラックスする。テレビを見たり、マンガを読んだり、音楽を聴いたり。時間の無駄づかいではなく、それが気分転換のテクニックだ。
僕は、くたびれたら、忙しくても、ためらわずに横になる。15分くらい寝て起きると、3、4時間は、集中して仕事ができるくらいの元気が復活する。
妻が在宅勤務になって、それができなくなった。
妻のデスクは、テレビやOA機器とともにリビングにある。
9時から6時の彼女の仕事時間には、僕の居場所はパソコン前と、ベッドルームだけになった。それでも、どうにかうまくやっていると思っていた。
今日、4週間ぶりに、ひとりだった。緊急事態宣言解除の翌日。
自由気ままにつかえる解放感…。
ところが、久しぶりになんでもできるとなると、何をしたらいいか定まらなかった。
ベッドに横になっても眠れない。別のことを始めてみても、集中できない…。
ふらふら…。
たった4週間で、ペースがどこかに行っちゃった。
うれしすぎて眠れない、遠足前夜の小学生みたいな精神状態?
年甲斐もなく。ハハハハ。