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デートの帰り際ってどうしてもお互い寂しくなるもの。
特にカラダを重ねた夜って…火照って高まったテンションの分だけ一人になると気分が急降下。
そんなある日のデートの帰り、萌絵から「○○駅(僕の自宅最寄り駅近くのターミナル駅)まで一緒に行っちゃだめ?」と驚きの提案。
寂しさを少し先延ばししてるだけのようなちょっとした逃避。
それでも僕は嬉しくて
「いいに決まってるよ。でも…めっちゃ遠回りになる」
「全然平気」
こういう子なんです。萌絵。
ということでもうしばらく一緒にいることに。
萌絵からしたらバカみたいな遠回りルートです。
「せっかくなら特急乗っちゃう?」
僕はよく通勤で特急を使います。
特急だと一駅だけで乗車時間も30分弱なのですが、疲れた帰りとか飲み会の帰りとかにご褒美のように使います。なのでチケットの用意もスムーズ。
特急での通勤は萌絵にも話したことがあるので「創平の通勤ルート♪」となんだか嬉しそう。
ホームでビール1缶買って車内で乾杯。
2人きりではないけど、ひじ掛けをどかすと密着ラブソファ。
他愛のない話でクスクス笑っていたのが、到着駅が近づくにつれて「好き」「僕もだよ」とラブロマンス状態。
でも一度バイバイしようとしたワンクッションがあるので、特急降りた後は二人とも結構心が落ち着いてて、「またね」って元気に言える。
萌絵はその後帰宅ルートで大変だけど、この特急のひと時、クセになりそう…。