こんにちは音譜

先ほどご紹介した佐藤雅子さんのレシピ本。

その中にとても素敵な文章があったので

ご紹介したいと思います。


台所に立つ心がまえと手順


台所は一家の食事を整える場所ですから、まずそのしたくがたいせつです。

髪は小さくまとめ、手は石けんでよく洗い、エプロンは洗いたての清潔なものを。こうしたゆきとどいた真心が、そしてこの家の食生活は主婦である自分の手の中にあるのだというくらいの誇りと自信をもちたいものです。

「食事作りには、豊かなやさしい心を忘れないように。腹をたてたり、いらいらして作った料理はそのまま盛り付けや味に出てくるものですよ」という母のいましめは忘れません。

私はいつも調理にかかるまえに、まず必要な道具、材料を確かめ使いやすい場所に用意するようにします。調理にかかってからあれがない、これがないとあわてるのは台所を預かるものの恥だとよく言われたものでした。

使ったものはなにによらず必ず元の場所にすぐ返すことも次の仕事に続く手順と整理のひとつといえます。

その日の最後のあと片づけのときの整頓も充分に気をつけます。手あたりしだいに、あちこち食器や作り残りのものなどをほおりっぱなしにしないことです。整理整頓は台所のいちばんたいせつな清潔ということにつながるのだということを忘れてはなりません。

私は朝食のあと片づけをするとき、食器を洗いながら、昼食や夕食の献立に必要な野菜類をゆでてしまいます。この時間はガスの出方もいいので、気持ちよく上手にゆで上がりますし、手順も一つ得をしたような気分になります。スープをとったり、肉類を半調理してしまうこともあります。洗いものをしているときは、意外に次の仕事に手をかけることがおっくうでなく気軽に立ち働けるものではないでしょうか



いかがでしょうか?

時代は違い環境も違うけれど通じるものはいつの時代も同じだと思います。

そして現代はこのころよりもっと便利な食洗機や調理器がたくさん、

それでも心がまえは同じ。

私もこれを心に刻み主婦業頑張りたいと思います。