「マイ・レコードコレクション」を続けていますが、どうやら針先の摩耗が始まったようなので、しばらくレコードを聴くのは控えてその間にじっくり交換針の吟味をしておこうと思います。

 

ということで元々、手持ちのレコードを全部聴き終えてからと思っていたCDの方も始めていこうと思います。それが「マイ・CDコレクション」です。

 

記念すべき第一回目に何を選ぶか?

 

取り出してきたのはキーシンがピアノを弾いたベートーヴェン「ピアノ「協奏曲全集」のCD。ついさっき聴いたアシュケナージとショルティのものが、特にピアノが気になってしまったこともあって選びました。

 

 

🔷エフゲニー・キーシン

 

この人(子)は、いつだっかのジルベスターコンサートで、カラヤン/ベルリン・フィルと確かチャイコフスキーの協奏曲をやった時の映像の印象が強いです。

 

カラヤンが孫(ひ孫)と言っていいような幼さの残ったキーシンを連れてステージに出てきた時照れくさそうな様子、しかしいざピアノを弾き出すと悲壮感さえ漂わせた力演を聴かせてくれました。

 

カラヤンは終始そんなキーシンのサポートにまわっている感じでしたね。そして終曲後は本当に嬉しそうな顔でキーシンを見ていたのが印象的でした。

 

そんなキーシンももう十分大人です。さて、どんなベートーヴェンを聞かせてくれるのか楽しみです。

 

🔷コリン・デイヴィス

 

この人はボストン交響楽団とのシベリウスの「交響曲全集」を始め、聴いて感銘を受けなかった演奏が一つもありません。

 

大好きな指揮者の一人です。

 

このベートーヴェンでも素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。

 

今回の相手はロンドン交響楽団、この楽団はイギリスのオーケストラらしく柔軟さが売りです。

 

🔶ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」から「第5番”皇帝”」

 

「第1番」から聴き始めてすぐ、コリン・デイヴィスらしい骨太で繊細さと雄大さを兼ね備えた演奏ぶりに大満足。もちろんそれはロンドン交響楽団の功績でもあります。

 

肝心のピアノが始まります。

 

先に聴いたアシュケナージが豆粒のように小さく見えてしまうほど、キーシンのピアノは申し分がありません。

 

途中で、「もしかしたらライブ録音?」と思うほどの盛り上がりを感じましたが、アビー^ロード・スタジオでの録音でした。

 

いや、本当に素晴らしい。

 

予定では「第2番」「第3番」、、、と書き連ねていくつもりでしたが、もう全部素晴らしいのでまとめてしまいます。

 

これは大絶賛の録音です。

 

もうどの一部を拾い出しても構わないくらい高いレベルの演奏が続きますが、「第5番”皇帝”」の第1楽章を載せておきます。