ハイドンの交響曲が続いたので、今回は少し雰囲気を変えてみたいと思います。

 

ピアノ曲にしましょう。

 

ホロヴィッツが弾いたショパンのレコードを持ってきました。

 

 

🔶ホロヴィッツのショパン

 

このアルバムでホロヴィッツは、

 

「ポロネーズ第7番”幻想”」

「マズルカ第13番」

「エチュード”黒鍵”」

「序奏とロンド」

「ワルツ第3番」

「ポロネーズ第6番”英雄”」

 

を弾いています。

 

レコードに針を落とすと”ああ、ホロヴィッツの音だ”と感じます。ダイヤモンドのような硬質な音。

 

私のようにピアノ曲に疎いものでも、音だけでホロヴィッツと判ります。

 

普段ショパンは「練習曲」くらいしか聴かないので、知っているのは「黒鍵」と「英雄ポロネーズ」だけ。

 

最初の「ポロネーズ第7番”幻想”」だけがカーネギー・ホールでのライブ録音から取られているため演奏後に拍手が入っています。ショパンにしては大曲で、その分変化に富み、聴いていて面白い。

 

「黒鍵」をこんな風に弾くピアニストを他に知りません。とても多彩で表情がクルクル変わります。

 

ホロヴィッツは”歳を経てシンプルな演奏をするようになった”というような事を言っています。ここでいう”シンプル”とは”思うがまま”という意味。この「黒鍵」などその最たる例だと思います。

 

 

 

最初と最後に「ポロネーズ」を配置していますが、「英雄ポロネーズ」はやっぱりこのアルバムの目玉です。

 

ロマンティックな演奏ながら、どこかホロヴィッツの冷徹な目を感じます。