今回はペーター・フランクルによるドビュッシーの「ピアノ曲集」のレコード、第1集と第3集を取り上げます。
サムネは第5巻のものですが、このシリーズのジャケットデザインは統一されていますので代用しました。
🔶ジャケ買いしたレコード
このレコードはどこで見つけたのか覚えていませんが、白っぽい地に墨絵のような、多分ピアニストご本人なのでしょう、人物が描かれ、タイトルの文字の色も淡く、細い線で書かれたデザインの上品さに一気に惹かれてしまいました。もちろんドビュッシーのピアノ曲であることを知った上でですが、買っていました。
初めてというより唯一ジャケ買いしたレコードです。
その場に第1集と第3集しか無かったことが、今思えば幸いでした。その時は全3巻なんだろうと思って第2集が無いことが残念で仕方ありませんでした。
しかし、今こうやってブログに載せるサムネ写真を探してみると、なんと第5集、第6集もあります。全体では何巻あったのでしょう。
小説でもそうですが、何巻にも分かれているとどうしてもそれを読む読まないに関わらず全巻揃えたくなってしまう蒐集癖があったので、その場に全て揃っていて、財布事情が許したら全部買っていたかも知れません。
簡素なジャケットにも関わらず、¥1500と当時の廉価盤のイメージカラするとちょっと高めでしたし。
🔷ドビュッシーに浸る
収録曲は、
(第1集)
版画(塔ーグラナダの夕暮れー雨の庭)
マズルカ
ジプシーの踊り
仮面
映像 第1集(水の反映ーラモー讃ー運動)
舞曲
スケッチ・ブックより
(第3集)
練習曲集 第1巻、第2巻
喜びの島
一気に聴いてしまいました。
ドビュッシーを聴く時は大抵管弦楽曲を選ぶので、ピアノ曲は滅多に聴きませんが、もったいなかったなあと思いました。
ペーター・フランクルというピアニストは知らなかったのですが、その落ち着いた音色がドビュッシーに似合っていると感じます。
ドビュッシーはたゆたうような朧げさ、その対極にある運動が魅力ですが、管弦楽よりピアノ曲にその魅力が集約されているのかも知れません。
ピアノ曲を聴こうと思うとついついベートーヴェンに手が伸びてしまうのですが、これからはもっとドビュッシーを聴こうと思いました。
版画から塔です。