「交響曲」のマイベスト10を選んでいます。
各作曲家の「第1番」から「第9番」までを将棋の段位戦に準えてトーナメント形式で選択していきます。
このトーナメントのそのうち「第3番」の選考です。
すでにベートーヴェンが決勝に進出を決め、今回は残りのひと枠を決める戦いです。
🔷戦前予想
ブラームスとマーラー、いい勝負ではないでしょうか。
🔷ブラームス「交響曲第3番」 ベーム/ウィーン・フィル
ブラームスの「交響曲第3番」にはあまり注意を払ってきていなかったので、手持ちはカラヤンとワルターだけ。
ベームとウィーン・フィルの録音をyoutubeで聴いてみました。
出だしの滝が落下するような下降音型が印象的な曲で、多くの指揮者はここぞとばかりに力を込める所ですが、ベームは拍子抜けするほどあっさり演奏させます。
ベームが指揮するとブラームス「交響曲第3番」は途端に孤独な音楽になってしまいます。あのムードミュージックみたいな第3楽章でさえ、寂しげに響きます。
昔はベームという人はよく分からなかったのですが、年を重ねるにつれその音楽に共感を覚えるようになりましたが、この演奏にも惹かれます。
第3楽章冒頭部分です。
🔶マーラー「交響曲第3番」 アバド/ベルリン・フィル(ライブ)
アバドとベルリン・フィルの初来日だと思いますが、動画がありましたので聴いてみました。
この曲は6つの楽章がありますが、私は本番は最後の3つの楽章だと思います。
前半3つの騒がしい楽章が終わって、第4楽章でアルト独唱が静かに入ってくると世界が一変します。
ちょっと長いですが、最後の3つの楽章です。最後の楽章はマーラーらしい冗長さが気にならなくもありませんがフィナーレの盛り上がりは最高です。
🔶判定
マーラーは歌入りという、私にとっては有利な条件もあってマーラーを残します。
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現状です。
次回はいよいよ決勝です。