「交響曲」のマイベスト10を選んでいます。

 

各作曲家の「第1番」から「第9番」までを将棋の段位戦に準えてトーナメント形式で選択していきます。

 

「第2番」対決「二段位戦」の現状は下記の通りです。

 

 

今回はマーラーとシベリウスの対決です。

 

🔷楽曲紹介

 

マーラーの「交響曲第2番」とシベリウスの「交響曲第2番」、2曲とも知名度、人気度も高い曲です。どのような結果になるのか楽しみです。

 

🔷マーラー「交響曲第2番」 バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック

 

 

この曲を初めて知ったのはバーンスタインの旧盤です。このレコードはいつの間にか手元から無くなってしまっていて寂しい限りですが、今回はyoutubeで聴きました。

 

マーラーは声楽が入ると途端に良くなります。オーケストラだけの部分は案外飽きがきてしまいます。

 

この曲も第4楽章の(第5楽章まであります)”原光”のアルト独唱が入って来てからが聴きものです。マーラーはやっぱり歌曲の人だったと思います。

 

第5楽章にお気に入りの箇所があります。ホルンとトランペットが呼び合う間でフロートとピッコロが普通とは違って高音パートをフルート、低音パートをピッコロに吹かせるところ。

 

 

そして感動的なフィナーレ。

 

 

 

🔷シベリウス「交響曲第2番」 セル/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

 

シベリウスも「第2番」まではベートーヴェンを下敷きにして交響曲を書いていると思います。だから本領が発揮されるのは「第4番」以降になる訳ですが、そうであっても「第2番」はいい曲だと思います。

 

この曲も色々聴いて来ましたし、どんな指揮者、オーケストラで聴いても楽しめると思います。一つ挙げるとするとセルがコンセルトヘボウを振ったもの。フィナーレのトランペットが素晴らしい。

 

 

 

🔶判定

 

合唱を伴うフィナーレが素晴らしいものの、オーケストラだけの最初の3つの楽章はマーラー特有の冗長さがあって残念。

最初の弦のざわめきからフィナーレの高揚まで一瞬の緩みのないシベリウスを残したいと思います。

 

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現状です。

 

 

次回からは準決勝、初戦はベートーヴェンとブラームスの対戦です。