「交響曲」のマイベスト10を選んでいます。
各作曲家の「第1番」から「第9番」までを将棋の段位戦に準えてトーナメント形式で選択していきます。
「第2番」対決「二段位戦」の現状は下記の通りです。
今回はボロディンとエルガーの対決です。
🔷楽曲紹介
両局ともそれほど馴染みはありませんが、度々目にするのでそれなりに人気はありそうです。
🔷ボロディン「交響曲第2番」 カルロス・クライバー/シュトゥットガルト放送交響楽団
レポートリーの極端に狭いカルロス・クライバーがこの曲を録音しているとは。このCDは
父親であるエーリッヒ・クライバーの演奏とのカップリングという興味深いものですが、今回はカルロスの方で聴いていきます。
民族色豊かで、耳馴染みの良さは抜群な交響曲です。リズミカルな推進力に富んだ曲だと思います。
🔷エルガー「交響曲第2番」 バルビローリ/ボストン交響楽団(ライブ)
一聴、訳が分かりませんでした。音楽が拡散していく感じで、まとまりが無いように思えました。
youtubeで色々聴いてみました。
ハーディングのライブ、シノーポリ、ペトレンコのライブ、等々。色々聴いていくうちに
どんどん曲に魅力を感じるようになっていきました。
母国イギリスでは大作曲家として称賛されますが、一歩外へ出るとそれほどでもないエルガー。はっきり言ってとても個人的な音楽だと思います。積極的に何かを訴えるでも聴かせるでもなく内省的な音楽。
しかし、それはそれで耳が奪われてしまいます。
どの指揮者で聴いてもそれほどの違いは感じませんでしたが、バルビローリのライブが良かったように思えました。
🔶判定
一回聴けば分かるボロディンに対して、何度も聴かないと分からなかったエルガー。分からないながらも何回も聴きたくなったエルガーを残しました。
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現状です。
次回は、マーラーとシベリウスの対戦です。