「協奏曲マイベスト」を選ぶべく、参戦した26曲でトーナメント形式で対戦中です。
第1回戦はエルガー「ヴァイオリン協奏曲」対パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第2番」で、パガニーニが勝ち上がっています。
今回は第2回戦で、シェーンベルク「ヴァイオリン協奏曲」とショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番」の対戦です。
🔷シェーンベルクvsショスタコーヴィチ
トーナメントは時代に関係なく無作為に対戦を組んでいますが、現代に近い作曲家同士の対戦となりました。
🔷シェーンベルク「ヴァイオリン協奏曲」
ヒラリー・ハーン、サロネン/スウェーデン放送交響楽団
この曲については少し前のブログでも紹介しています。ヒラリーが「この曲を初めて聴いた時から好きになった」と書いているのを読んで、ヴァイオリンストは見る視点が違うんだと感じたことを書きました。
それ以来何度となく聴いてきましたが、最初に聴いた印象が変わることはありませんでした。
この曲は厳格な12音技法によって書かれたとありますが、正にそのように聞こえます。まるで情感がありません。
こういう音楽は誰のために存在しているのか?とさえ感じてしまうほど普段私たちが聴き慣れている音楽と違います。
まだ私はこの音楽を楽しめる境地には至っていません。
🔷ショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番」
ヒラリー・ハーン、ヤンソンス/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヒラリーの若い頃のサントリー・ホールでのライブ動画で聴きました。ヒラリーの音楽と共に跳ね回るような弾きぶりには本当に魅了されてしまいます。
この曲も12音技法を使っているとのことですが、シェーンベルクと全く違う音楽になっているのは、かなり自由に使っているのでしょう。
初めて聴いてもスッと耳に入ってきます。
もしかしたら、シェーンベルクもヒラリーのライブ動画を観たら印象も違ったとも思いますが、ショスタコーヴィチの方が音楽がどこに向かって進んでいるのかがはっきり分かります。
圧倒的なフィナーレをご覧ください。
🔶判定
ショスタコーヴィチの圧勝だと思います。
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現在の経緯、
次戦は、ブルッフとベルクの対戦です。