カール・ベーム。

 

 

1970年代後半から1980年代前半いかけて日本に度々来て、多くの音楽ファンから熱狂的に迎えられ、それに呼応したかのようにウィーン・フィルと素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

 

しかし、亡くなってしまってからの忘れられ方も早かった。

 

当時、「ベームは二度死んだ」」という記事が音楽雑誌に載ったくらい。つまり実際の「死」と音楽業界から忘れられたという意味での「死」。

 

今の人たちはどうなのでしょうか?

 

個人的には1975年来日時のブラームスの「交響曲第1番」が印象に残ってます。会場にいた訳ではなく、FMの生中継を聴いたのですがフィナーレの意味不明な盛り上がりは凄かった。

 

ベームのレコードやらCDはいくつか持っているのでたまに聴きますが、確かに改めてベームの特徴と言われると何とも困ってしまいます。

 

”職業人”気質なのでしょう。

 

何となくベームにはハイドンが似合うように思えます。

 

 

このレコードの片面にハイドンの「交響曲第90番」が入っていて、今聴いています。

 

ハイドンの交響曲の中ではマイナーな曲だと思いますが、ベームとウィーン・フィルの教科書的な演奏がピタッとハマってます。

 

頭がスッキリする感じ。

 

こういう演奏は飽きが来てしまいそうですが、そうじゃないところにベームの凄さがあるのかも。