最近、安芸高田市議会の様子がネットを賑わせてますね。

 

若い市長と高齢の熟練議員たちとの対立構造が世の注目を集めています。理想に燃える若い市長の理論的ながら攻撃的な言動は見ていてハラハラしてしまう場面もありますが、少なくとも若い人に政治に目を向けさせるという点では成功しているようです。

 

ただ今は多勢に無勢、次の選挙が楽しみだ。

 

こうなると自分の住む街の市議会でどのような疑似進行がされているのか気になる訳ですが、どうやら我が街では委員会の中継動画はあるものの、安芸高田市のような一般質問の中継は無いようで残念。

 

”多勢に無勢”ということで思い付いた曲があります。「展覧会の絵」の中の「サムエル・ゴールデンベルクとシュムレイ」。

 

二人のユダヤ人が会話している様子を描いた絵がモチーフ。金持ちで放漫なサムエル・ゴールデンベルクが話し始め、次いで貧乏で卑屈なシュムレイが甲高い声で小言や嘆き節を繰り返します。

 

これはラヴェルの編曲が面白い。サムエルを弦楽器の力強いユニゾンで、シュムレイをミュートを付けたトランペットで表します。

 

演奏はギルギエフ/ウィーン・フィル。

 

ゲルギエフは何を指揮してもその熱量の大きさに驚かされる指揮者ですが、この「展覧会のの絵」でも他の指揮者とは一線を画した演奏を聴かせてくれます。

 

「サムエル・ゴールデンベルクとシュムレイ」は15分51秒からです。

 

 

理詰めだけではやっていけないのが人間社会。安芸高田市の石丸市長のような人が人心掌握の術を手に入れたら鬼に金棒なのでしょうが・・・。