カラヤンとデニス・ブレインのモーツァルトの「ホルン協奏曲」が良かったので、カラヤンとフィルハーモニア管とのレコードが他に無いかラックを探してみましたが、レコードが二枚あっただけで、CDはありませんでした。
やっぱりカラヤンはベルリン・フィルとのものが圧倒的に多いです。
フィルハーモニア管とのレコード、一枚目は「展覧会の絵」。東芝音楽工業から”カラヤン ベスト1000”として発売された中の一枚で、「ローマの松」が併録されています。
🔸ムソルグスキー/ラヴェル編:「展覧会の絵」
ムソルグスキーのピアノ曲をラヴェルが管弦楽用に編曲したことで一気に有名になった曲
です。
明らかにベルリン・フィル時代とは違います。フルトヴェングラーに対抗するトスカニー
ニ流の演奏をするカラヤンといったところでしょうか。
”カラヤン、若いなあ”という感じですが、たまにはこういうカラヤンもいいですね。
🔸レスピーギ:「ローマの松」
この曲は動画で観られる大阪でのライブ演奏がすごい迫力ですが、このフィルハーモニア
管との演奏には、大阪ライブのような最後のクライマックスを最大の聴かせどころにする
ような音楽の運びはありません。もっとドライな感じ。
やっぱり「ホルン協奏曲」はデニス・ブレインをソリストに迎えたことが大きかったのかな、と思いながら二枚目はビゼーの「アルルの女」。
🔸ビゼー:「アルルの女、第1組曲、第2組曲」
こちらの方が断然良かった。
もちろんトスカニーニ流といってもいい颯爽としたスタイルですが、元々オペラの曲、カ
ラヤンはツボを押さえた演奏を聴かせます。
もちろんベルリン・フィルのような輝かしい音色ではありませんが、その代わり直球勝負
といった趣があります。
🔸グノー :歌劇「ファウスト」よりバレエ音楽
併録曲です。この曲はよく知らないので何か聴きどころがあるのか、とそっちの興味で聴
いてみましたが、特に印象的な音楽でもなかったですね。
カラヤンのフィルハーモニ時代の、といっても音楽監督とか常任指揮者になってはいないので、フィルハーモニ管と盛んに録音していた時代という意味ですが、2枚のレコードを聴いてみました。