マントヴァーニがガーシュインを演奏したCDを聴いてみました。
ガーシュイン:ピアノ協奏曲
ラプソディ・イン・ブルー
ジュリアス・カッチェン(ピアノ)
マントヴァーニ&ヒズ・オーケストラ
🔸感想
面白かった!
「ピアノ協奏曲」は初めて聴きます。
この曲は「ラプソディ・イン・ブルー」と違ってガーシュイン自身がオーケストラーシ
ョンしたもの。
カッチェンというピアニストも知らなかったので調べてみると、若くして亡くなってし
まいましたが、バリバリのクラシックの人でした。
ジャズっぽい弾き方が堂に入っています。
マントヴァーニ、言わずと知れたムード音楽の王様のような人ですよね。第一楽章なん
か”トムとジェリー”みたいな響きがします。
第二楽章のブルーズなんか本場ものといった感じ。
第三楽章はグッと音楽はクラシックの協奏曲っぽくなりますが、マントヴァーニはそん
なことお構いなし、この潔さがいい。
さて、「ラプソディ・イン・ブルー」、これはバーンスタインとコロンビア交響楽団の
ものを愛聴しているので、それとの比較になります。
冒頭のクラリネットの粘ったグリッサンドはクラシック・オーケストラでは無理でしょ
う。ピアノもこれを聴くとバーンスタインはまだまだ大人しい。
バーンスタインがクラシックの指揮者らしく、ジャズっぽい雰囲気を出しながらも全体
の流れを作っていくのに比べ、マントヴァーニはその場その場の雰囲気を作っていく感
じ。
ヴィオリンの歌わせ方なんか、こっちが恥ずかしくなるくらいにムード音楽風。
カッチェンのピアノもすごく良かった。
ガーシュインっぽいのはどっち?