「ベルリン・フィル ディジタルコンサート」は素晴らしい企画で、有料ではありますが家にいてベルリン・フィルの”素晴らしい演奏を楽しむのことができます。

 

”ベルリン・フィルの”とあえて強調したのは反面指揮者たちが面白くないからです。

 

このアーカイブ映像では現在751のコンサートを聴くことができます。そして指揮者は142名登場します。

 

その142名の大半は名前さえ聞いたことがありません。

 

ただカラヤンが亡くなってから音楽雑誌を読むことも無くなり、もっぱら手持ちのレコード、CDを聞いてきたのですがから、私のクラシック音楽界は1989年で止まってしまっている訳です。

 

バレンボイムやメータといえば私の中では若手のイメージしかありませんが、実際画面に映し出された二人はちゃんと歩けないようなお年寄りになってしまっていました。

 

あれから何十年も経ってしまった。

 

ちょっと今の主要なオーケストラ、歌劇場の音楽監督的な立場にいる指揮者を調べてみました。

 

 ベルリン・フィル 2019年8月よりキリル・ペトレンコ

 ウィーン・フィル 常任は置かない。ウィーン国立歌劇場の音楽監督は2020年よりフ

          ィリップ・ジョルダン。

 ミラノ・スカラ座歌劇場 2017年からリッカルド・シャイー

 フィルハーモニア管弦楽段 2021年からサントゥ=マティアス・ロウヴァリ

 ロンドン・フィル 2021/22シーズンからエドワード・ガードナー

 ニューヨーク・フィル 2018年からヤーブ・ヴァン・ズヴェーデン

 シカゴ交響楽団 1999年からロバート・チェン

 ボストン交響楽団 2014年からアンドリス・ネルソンス

 クリーブランド管弦楽団 2002年からフランツ・ウェルザー=メスト

 フィラデルフィア管弦楽団 2012年からヤニック・ネガ=セガン

 

かろうじて名前だけは知っているは二人だけ。リッカルド・シャイーとフランツ・ウェルザー=メスト。

 

しかしこの二人には特に興味を持たなかったので音楽は聴いたことがない。

 

ボストン交響楽団のアンドリス・ネルソンスはベルリン・フィルの首席指揮者候補にもなった人で、デジタルコンサートへの登場回数も上位に入っているような指揮者ですが、その演奏には、「運命」とブルックナーの「7番」を聴いてみました、全く魅力を感じませんでした。

 

フルトヴェングラーからカラヤン、ベームといった巨匠たちの録音が残ってしまった今、後に続く指揮者たちにとっては大変な状況じゃないかと感じています。

 

しかし”生演奏”には録音に無い魅力があることは確かで、ホールデ聴くと名前の知らないような指揮者で聴いてもいつも感動してしまいます。

 

先ほどネルソンスの指揮には魅力を感じなかったと書きましたが、ことベルリン・フィルの演奏に限れば見事なものでした。

 

ディジタルコンサートで彼らの演奏をいくつか聴いてみましたが、まるでオーケストラが主導しているかのごとく、どの演奏でも素晴らしい音を聴かせてくれました。

 

お試しの7日間がもうすぐ過ぎますが、しばらく有料会員になろうと思ってます。