アルバン・ベルクが可愛がっていたアルマ・マーラーの娘の死を嘆いて書いた「ヴァイオリン協奏曲」。
名曲の誉高い曲ですが、楽しめてますか?
私はダメです。さっぱり分かりません。
この曲に関して昔、吉田秀和さんがベルリンでカラヤンの演奏会を聴いて、
「神品とも言えるベルク(シェリング独奏のヴィオリン協奏曲)の後に、あの鉄と筋肉の
塊のようなプロコフィエフ(5番の交響曲)を聴かせるなんて、カラヤンという男、何を
考えているのか」
と、偶然ロビーで出会ったドイツの音楽評論家に話しかけたと書いているのを読んでから、ベルクのヴァイオリン協奏曲のことは気に掛かっていました。
その後、何度となく挑戦をしたみたのですが何回聞いてもその良さが分かりません。
「断片の連続みたいで流れが掴めない」
これが最大のネックだと感じています。ただこの曲はもちろん単なるデタラメ(十二音技法で書かれている)ではなく、私にも「何かある」という気配は感じます。
「真摯な思い」
アルマの亡くなった娘への思いを込めた曲なので当たり前でしょうが、それを過度にロマンティックに陥らせない真摯な思い。
今、とりあえず動画を片っ端から聴いているところです。
・樫本大進(N響との共演)
・ファウスト(アバド指揮)
・ムター(レヴァイン指揮)
まだまだ道半ば、動画はたくさんありそうなのでまず曲を覚えてしまおうと思ってます。