📽️ プライムビデオで観て好印象だった映画、ドラマを紹介していますが、会員で無い方に
も何かの参考にして頂ければと思います。
鷲尾いさ子さんの「新・女検事 霞夕子」。
🔸2時間サスペンスドラマは主演俳優に魅力がないと・・・
「赤い霊柩車シリーズ」の片平なぎささん、「窓際太郎シリーズ」の小林稔侍さん、2時間サスペンスは主役が番組のイメージを作り上げます。
鷲尾いさ子さんはサムネを見て頂いても分かる通り、美形です。美形ですが、私の好きな岩下志麻さんのように”凛”とした感じではなく、どこか家庭的な雰囲気を漂わせます。
経歴を調べてみると、
・1967年生まれ、ということは今でも50前。
・1983年、ファッション雑誌「装苑」の専属モデルとして表紙連載を続け注目を浴び
る。
・1985年、全日空水着キャンペーンモデルに選ばれメジャーデビュー。
・1989年、「鉄骨飲料」のCMでブレーク。
ドラマ、映画、CMに引っ張り凧な状態だったので、どこかで目にしたはずですが・・・。
この「霞夕子」は桃井かおりさんでスタートしたシリーズですが、鷲尾いさ子さんは19
94年からの20回に出演しています。
🔸いくら魅力があっても演技がダメでは・・・
この点については及第点というところかも知れません。
演技が最近の若手タレントのような素人臭いということは全くありません。もっと厳しい
目で見ての及第点です。
俳優としての一つのスタイルは、先ほどの岩下志麻さんや桃井かおりさんのような、どん
な役柄を演じようともその個性を失わない、それどころか”これじゃなきゃ”と観る人を納
得させてしまう俳優になるのは相当大変なことです。
こうなれる人は稀です。
もう一つが、例えば田村正和さんのように、役柄によってその個性さえも変えてしまう、
多分これが一般的に言う”上手い役者”さん。
こういう人は時折出てきます。
鷲尾さんの演技の話とは少し逸れてしまいました。
話を戻すと、十分観るに足る演技です。
本当に最近の若手タレントを、その人気にあやかろうとホイホイドラマに出演させる傾向I
には目をそむけたくなります。(タレント事務所の圧力もあるのでしょう)
もちろん逆手俳優が全てダメということではなく、一部の若手です。
彼らの感情表現といえば韓国ドラマを参考にしたとしか思われない、叫ぶことと物に当た
ることしか出来ない。
つい、話が逸れました。
🔸2時間サスペンスは脇役が大事。
この点は満点です。
霞夕子は横浜地方検事局の新人女性検事。実家はお寺で、一人娘ということでお寺を継ぐ
ため旦那の友行は婿養子。
村田雄浩が好演しています。
村田さんは身長180cmありますが、鷲尾いさ子さんも176cmの高身長。
鷲尾さんの高身長はドラマの中で、例えば道路を歩くようなシーンでは頭一つ目立ちま
す。
このドラマでは事件絡みの本筋にこのお寺でも生活風景がちょっとしたエピソードとして
挟まれますが、これが毎回見もの。
母親役の朝丘雪路さんの一人舞台から出てきたようなメイク、着物姿で違和感満載です
が、そのコミカルな演技でそれも許してしまいます。
実際こんな人が居たら檀家から総スカンでしょうが。
鷲尾いさ子さんは実生活では仲村トオルさんと結婚して二児の母親になっています。た
だ、近年は闘病生活を送っておられるようでご回復をお祈りします。
霞夕子は検事ですから、事務官が付きます。
(このことはキムタクの「HERO」で周知されたようなものです)
事務官役は途中で交代がありました。
前半は平野満さんが演じ、後半は斉藤洋介さんが演じてますが、二人ともベテラン。そつ
のない演技でドラマを支えます。
🔸2時間サスペンスはそもそも話が面白くないと。
この点も平均以上。
毎回変わった趣向の設定が楽しめまます。
20回もあると、流石に全てが印象に残る回とは行きません。私もいくつか印象に残る回
がありましたが、それらの回の脚本は皆”橋本綾”さんでした。
「新・女検事 霞夕子」は2時間ドラマの1話完結なので、私も最近お気に入りの「LASTMAN」のように毎回毎回、次回の展開を期待してしまう、というドラマとは趣旨が違いますが、腐っても「2時間サスペンス」。
見て損はないですよ。