今回のエルガーも初めて聴きます。

    というかエルガーの楽曲自体殆ど知りま

    せん。

    「威風堂々」「エニグマ」くらいです、

          

                    前回のバルトーク、ブログの内容が寂し

                       かったですが、大丈夫ですか?

 こうやって名曲に巡り会えるという心構え

    が大事です。

 

    この曲の紹介にヒラリー・ハーンの録音を

    用意していたのですが、パールマンの演奏

    動画を観るに及んで、この曲はライブに限

    ると感じたので、パールマンで。

 

    音は今一ですが、パールマンのパフォーマ

    ンスが見事。

    

    長い曲なのでまず第一楽章を聴きましょう。

 

 

 

 実は先にヒラリー・ハーンの録音で聴いた時は

    なんの咸興も起きなかったですが、やっぱり生

    に限りますね。

    聴き惚れてしまいました。ヒラリー・ハーンも

    演奏動画があったら違ったと思います。

                       

                    それって曲は大した事ない、って言って

                       ません?

 難問ですねー。

    録音では気が付きにくい良さがあるんでしょう

    か。録音で感じた”長いなー”って感じは全くし

    ませんから。

 

    確かに曲自体の力だけではこうはいかなかった

    かも知れません。

 

                    パールマンさんの手大きくないですか?

 それはいい所に気がついてくれました。

 

    日本の有名なヴァイオリニストで、亡くなって

    しまった佐藤陽子さんが、ソ連のヴァイオリニ

    ストのコーガンに弟子入りした時のこと、ある

    パッセージが上手く弾けずにいたら”こうやって

    弾くんだ”と先生がヴァイオリンを手にした時、

    指板を埋め尽くす手の大きさにびっくりした、

    と書いていますが、パールマンの手も大きいで

    すよね。ヴァイオリンの指板って実物を見ると

    結構長いんですよ。

 

    佐藤さんの他にも弟子が何人かいたそうで、特に

    イルラエル系の人は生まれてきた時からヴァイオ

    リンが弾けたんじゃないかと思ったそうです。

    パールマンもイスラエルですからね。

 

    つまり手が大きいってことはヴァイオリンには

    有利なんでしょう。

 

                    じゃあ、手の小さな女性は大変ですね。

 

 もちろん手の大きさだけで決まる訳じゃないで

    すから。特に最近の女性ヴァイオリニストには

    優れたテクニックの持ち主が多くなりました。

 

    話がかなり脱線しました。

    続けて第二楽章を聴いて見ましょう。

 

 

                   私もパールマンさんに聴き入っているうち

                      に終わってしまった感じです。

                      ところで、パールマンさん楽譜見てますよ

                      ね。

 めくってるけど、見てるような感じはしませ

    んね。

    曲が長いので、念の為でしょうか。

 

    最後の楽章です。

    超絶技巧を要すると書いてありますし、

    エルガーが考案した”ピツィカートトレモロ”

    という奏法も聴けるようです。

 

                   

                    あれっ、”ピツィカート・トレモロ”って

                       オーケストラが使ってるんですね。

 そうみたいです。最初ヒラリー・ハーンで

    聴いた時、道理で分からなかったはずです。

 

                    なんだかパールマンさんにしてやられた

                       って感じです。

                       終演後の観客の反応も凄く分かる気がし

                       ます。

 

 パールマンって根っからの明るい性格もあ

    って、どこか軽いというイメージでほどんど

    聴いてきませんでしたが、”百聞は一見にしか

    ず”とは正にこのことだと反省しています。

 

   ”初めてこの曲を聴くなら、パールマンの

    演奏動画から”

   これが結論ですね。                   

                    煙に巻かれた感じですが、次回も楽しみ

                       にしてます。

                       色々な演奏家を聴いてみたくなりまし

                       た。