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この映画はエイリアンの侵略を受けている
近未来を想定した映画で、主人公は戦いで
殺されるたびに過去に戻ってまた同じ経験
を重ねていくということが主題になってい
います。
いつまでも死ねない代わりに先にも進
めないんですね。
経験を繰り返す時には前の記憶もあって
少しずつ前に進んでいくんです。
ところでジョンの「愛こそはすべて」
って？
ちょっと話がややこしくなりますが、
元々桜井洋さんのライトノベルが元で
その題名が「オール・ユー・ニード・
イズ・キル」。
アメリカで映画化の際には別の原題が
付けられましたが、日本公開時には
小説の題名がそのまま使われました。
ジョン、出てきませんね。
ビートルズファンならこの題名を見て
ジョン・レノンが書いた「オール・
ユー・ニード・イズ・ラブ」を速攻で
思い出したはずです。
その曲が「愛こそはすべて」というこ
とですね。
ついでなのでちょっと聴いてみましょう。
１９６７年に通信衛星を使って初の試みと
なる全世界同時中継の番組にビートルズが
イギリス代表として参加した時の映像です。
ジョン・レノンの作品で、彼が歌ってます。
この曲には「君はできることをすべて
してきたんだ」という歌詞があって、
正に映画の中で主人公（トム・クルーズ）
の行動そのものなんですよ。
何をおっしゃりたいのか、やっと分かり
ました。そうなんですね。
映画の舞台となるのは近未来の地球で、
エイリアンの侵略を受けています。
エイリアンは”ギタイ”と呼ばれます。
”ギタイ”って日本語の”義体”みたいな響
きですよね。
元になった小説でも”ギタイ”となって
います。映画の中でこれらはクローン
で、どこかにいる本体を殺せば自動的
に破壊できるとされていますから、
”義体”からきたものだと思いますよ。
主人公のウィリアム・ケイジ少佐は防衛
軍のメディア担当で、上官から最前線の
戦闘を撮影するよう命令されますが、な
んとか回避しようと上官を説得しようと
します。
非常に軟弱な男として登場するんです
が、反感を買って前線に初年兵として
送り込まれてしまいます。
戦闘用スーツが開発され”ギタイ”の壊滅
作戦が行われ、ケイジ少佐はあっという
間に殺されてしまうという想定外の出だ
しです。
その時に”ギタイ”の血を浴びたこと
でケイジ二等兵は時間をループする
能力が身に付き、戦場で死ぬたびに
初年兵として送り込まれた時に戻る
ようになります。
戻っても前の経験は覚えていて、少しず
つですが生きている時間が伸びていくん
ですよね。
ゲームのリセットがヒントだったよう
ですが、発想が面白い。
何度繰り返したか分からないほどの繰り
返しを経る内にケイジの戦闘能力もどん
どん上がっていきます。
ヒロインは戦闘スーツで無敵を誇った
女性戦闘員の”リタ”で、ケイジは時間
ループを繰り返すうちに、リタと出会
います。
ケイジにはリタが死ぬ未来を知っていて
それを何とか回避しようとしながらギタイ
と戦っていきますが、大怪我を負って意識
を失っている内に治療で輸血を受けてしま
います。
ギタイの血を浴びたことで時間ループ
の能力を持った訳で、輸血によりその
能力を失ってしまいます。
不死身では無くなったケイジがその後どう
行動していくのか、ここから先は映画で観
て下さい。
面白かったです。次の映画を楽しみに
してます。