「今回は2018年公開の韓国映画『一級機密』です。」

「このところ韓国映画が続きますね。」

「映画選びに困るほど多くのタイトルが容易に観られるようになったのはいいのです

   が、選ぶのに困ります。今回もタイトルに惹かれただけなので偶然です。」

「どんな映画なんですか?」

「映画の冒頭でも書かれていますが、実際の事件を元にした話です。それでは観てみ

   ましょう。」

 

🎥(視聴中)

 

「重たいですね。何だか納得できませんねー」

「軍隊の軍事部品調達に絡む汚職を内部告発するといった内容ですが、そうですね、

   どこか後味の悪さが残りました。少し映画の内容の話をしましょうか。」

「軍の上層部の部品選定にまつわる汚職事件ですよね。」

「それを転属してきた真面目な軍人が内部告発する話ですね。」

「ありがちな話ですよね。」

「元々実際に起きた事件らしいですから。」

「当事者は生きている人達ですから、フィクションに近いんでしょうね。」

「だから結末も脚色できないので、最後テロップで主要関係者のその後を流すことに

   なったんでしょう。」

「ドラマなら最後の権力者まで辿りいて、スカッと終わるところですよね。」

「直接収賄に関わった人間は当然処罰されたと思いますが、それ以上に内部告発した

   主人公のその後の処遇には呆れました。」

「軍のような巨大組織の中では、一つの小さなアクシデントって印象です。」

「監督はこの映画を撮影した直後に心臓発作で無くなっていますね。」

「映画の最後にそんなテロップがありました。評価をお願いします。」

「『軍という巨大組織に立ち向かった一人の軍人のことを人々の記憶に留めておきた

   いという監督の願いのようなものが感じられました。』です。」

「それでは次の映画、楽しみにしてます。」