「今日は2018年の台湾映画『引火点』を観てみましょう。」

「この映画を選んだ理由は何ですか?」

「題名ですかね。『引火点』って何だか面白そうで。」

「観てみましょう。

 

🎥(視聴中)

 

「舞台は台湾の漁村ですね、冒頭、湾岸の大きな工場を俯瞰した映像から始まります。

  こういう風に景色を俯瞰したシーンから始まる映画は好きなんです。最後も同じ角度か

  ら撮影したシーンで終わりますが、意味深です。注意深く観ておく必要があります。」

「そうでしたね。」

「過剰汚染につながる有害物質を排出していると、村の漁民たちは市長を先頭に大手石

  油会社への抗議デモの最中に、一人の漁民が自らの船に火を付けて岸に突っ込んでいく

  所から始まります。」

「その事をきっかけとして色々な事件が起きるんですよね。結構殺伐とした映画でし

  た。」

「どこか福山雅治の『ガリレオ』を思い出せますが、『ガリレオ』からエンタメ性を排

  除した感じですかね。ほいさん的にはどう観ましたか?」

「そうですね。先生がいつも言われる”映画はエンターテイメント”とは違いと感じまし

  た。結末も”あれっ”って感じで。」

「そうですね。かなり鬱憤が溜まる話ですが、最後でその鬱憤が晴れたか?というとち

  ょっと肩透かしな感じ、分かりますよ。」

「それでは評価をお願いします。」

「『珍しい台湾映画、観て損はないですよ』にしておきます。」

「それでは次の映画、楽しみにしてます。」