お酒、味噌、醤油などを作る際に欠かせないのが、麹(こうじ)です。
正式名称をアスペルギルス・オリゼーという、日本にしかいない〈国菌〉なのだそうです。
菌、といってもまぁ“カビ”ですが、国を代表する菌なのだとは、初めて知りました。
 
和食にも欠かせない食材を提供してくれる、大切な働きをする麹ですが、その元は意外なものでした。
アスペルギルス・フラバス。
アフラトキシンという毒を産生します。1960年にイギリスで発生した10万羽以上の七面鳥が死亡した事件で、その存在が知られるようになりました。
アフラトキシンのなかでも“アフラトキシンB1”は天然物でもっとも強力な発ガン物質として知られています。
そんなアスペルギルス・フラバスの中でも、毒を多く作るもの、そうでもないものを見分け、日本人が家畜化したことで、国菌である麹が誕生したのだそうです。
 
麹は、細菌とは違って目に見えるし、胞子を作ったかどうかも色で見分けられる(胞子は緑色です)。
昔の職人さんが辛抱強く観察に観察を重ねて、人間にとっていい麹の株を選びぬいてくれた。
そのおかげで、私たちは今おいしい和食を味わう恩恵に浴しているわけですね。
 
身体をはって、麹と素材の仕合わせを発見してくれた方々に感謝をささげます。
私たちは、今の時代の中でどのような仕合わせを見つけ出すことができるでしょうか。
観察を重ねていきたいものですね!
 
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
 
〈ライター:斉藤知江子〉
 
写真はスクリーンショットです。

  

河合隼雄著:「明恵 夢を生きる」(1995)

「あなたの夢は何ですか?」という時の「夢」ではなく、睡眠時に見る「夢」の話です。

皆さんは見た夢を覚えていますか?筆者はあまり覚えていません。

 

ところが世界史上も稀有な、脅威の能力を持つ日本人がいたのです。

その人の名は明恵上人(1173~1232)。鎌倉時代の初期に、本物の仏教者として戒律を厳格に守り、生涯独身で坐禅をはじめとする華厳宗の修行を生涯続けた名僧です。でも女性にはめっぽう優しかったようです。

 

この人がすごいのは19歳から亡くなる直前の60歳まで、「夢記」という夢日記をつけ続けたことです。この人は自分が見た夢の内容をかなり正確に覚えている特殊な能力があり、夢を現実より高いところに位置づけ、夢の内容が現実の生活に大きな影響を与えている、というか夢と現実が一体化した生き方をしている、いや坐禅や読経三昧の修行生活の中で、むしろどんな夢を見るかが生活の中心になっていったと言える人物です。夢と現実を完全に仕合わせちゃった人です。

 

「夢記」は約半分が京都栂尾の高山寺に現存するそうです。

そんな「夢記」にユング派の夢分析の権威である河合隼雄先生(1928~2007)が着目され、現代風の分析・解釈を試み、1995年に「明恵 夢を生きる」として上梓しました。

明恵のような本物の修行僧はどんな夢を見ていて、それにはどんな意味があったのか?

面白いです。

河合先生ご自身も、この時初めて本格的に仏教と接し、その後、日本人の国民性を分析するカギとして仏教に強い関心を持つきっかけとなられたそうです。

 

今日も仕合わせる一言をお読みいただき、ありがとうございます。
<ライター:沢 啓>

 今や一大観光地となった築地魚市場で、ちょっとしたイベントがあったので行ってきた。間もなく豊洲に移転してしまうが、そこで時々行っていた料理教室の主宰で開催された。

 薀蓄などもあったが、メインは仲買さんたちのパフォーマンス。すごかったのは、その日さばいたマグロの頭の解体。140kg位のマグロだったそうで、かなりの迫力!あごをはずし、皮をはぎ、頭肉、ほおの肉とまたたくまにバラバラになっていく。マグロを主に扱っているお店の人によると、1日に30以上さばくという。また、かたまりから柵取りして、いつもみかける形がどうやってできていくのかも、初めて知った。


 

 

 

 ひらめを前にしては締め方の違いの説明と神経締めの実演、試食。貝はたいら貝、大貝、さざえ、そしてそしてあわびがゴロゴロ。さざえはこうすれば嫌いな人も食べられる!と太鼓判つきのレシピで調理されていた。

 

 

 そしてさばいたり調理してもらったものをならべて、自分ドンブリを作ってランチタイム。マグロの中骨がどーんとおかれ、中落ちは自分でスプーンでとるという贅沢さ。

 

 最後に仲買の方たちに夕方の人気のない場内を案内していただいたが、「ターレ乗りたい?」「せり場見る?」と、普段は体験できないようなこともさせてもらった。ターレは築地を疾走している荷物を運ぶためのエンジンつき台車だ。荷台に何人か乗せてその辺を一周してくれたが、もはやいい大人たちが遊園地ノリになっていた。

 

 

 魚市場だけでも600店舗があるというが、それが一挙に引越しするので大変だが、やはり寂しいみたいだ。当事者じゃなくても思うところが多々ある今回の移転だが、魚介や野菜、そこで働く人たち、そこからの消費をする私たちが仕合わせる結果となることを、祈ってやまない。

 

 

〈ライター:江口かずみ〉

 

 

「電気」

 

熱源、光源、エネルギー源として。

なくても最低限は何とかできるけれど、(現代に生きる私たちとしては)

「しあわせ」にまで高まるためにはやはり不可欠。ここ数日で確信しました。

(今回、北海道の停電で特に酪農家の方、気の毒でした。心からお見舞い申し上げます)

 

by友達インタビュー(50代女性)~

服の袖がひっかかって、腕を変な角度でギューっと伸ばしてしまって肩が痛むようになり、ここ1年ほど整骨院で柔道整復師さんのお世話になっています。
 
素人の私は、肩が痛むので肩を直してもらうのかと思いきや、骨盤のゆがみ調整から、身体の動かし方の指導、日常生活で行うとよいストレッチの指導など、毎回盛りだくさんの内容。
その教え方も、理科室にあるようなガイコツの骨格標本を見ながらの説明で、筋肉の名前はさっぱり覚えられませんが、とにかく神妙に生徒しています。
 
昨日は、歩き方の指導が入りました。
「あなたの場合は、身体の使い方が乱暴なんです!
歩き始めの一歩は歩幅を小さく。
段々にスピードをあげるようにしてください」
 
と言われたので、普段から歩くのが速い私は思わず
「それは性格に合わないです~」とぼやいたら、
 
「性格じゃなくて身体に合わせてください!」と
(やさしく)一喝されました。
 
うーむ、まだまだ仕合わせる修行が足らんようです。
とはいえ、この1年指導を受けて(もはや治療を受けているというより指導されているとしか思えません)、身体の柔軟性が高校時代なみに戻ってきました。
それにつれて、ココロもなんだか柔軟に…。それは家族との関わりに表れてきています。
 
肩の痛みと整骨院での熱心な指導のおかげで、心と身体の仕合わせっぷりをしっかりと実感している今日この頃なのでした。
 
急に涼しくなって、身体もケアを必要としているかもしれません。
皆さま、どうぞお健やかにお過ごしください。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
 
〈ライター:斉藤知江子
 
 

全米オープンテニスで大坂なおみ選手が優勝したことはかなりニュースになりました。

 

セリーナ選手が審判の判定に不満を露わにし、ラケットをコートに叩きつけたり抗議のため

試合が中断される事態になってもそのペースに惑わされる事なく集中力を保ち続けたなおみ選手。

そのプレーも素晴らしかったですが、

その後の表彰式の際のなおみ選手のスピーチも仕合わせられていたと思います。

 

圧倒的アウェイの状況。観客からの激しいブーイングが鳴りやまぬ中コメントを求められ、

 

“I know that everyone was cheering for her and I’m sorry it had to end like this.....
I just wanna say thank you for watching the match. Thank you" ~中略~
“It was always my dream to play Serena in the US Open finals, 

so I’m really glad that I was able to do that, 

I’m really grateful I was able to play with you. Thank you”

 

と淡々とコメントしています。

 

観戦していたみんなの期待する結果でなかったことに対する申し訳なさと、

観てくれてありがとう、という感謝。
本当にあなたとUSオープンでプレイすることが夢だった、プレイ出来て本当に嬉しい、

ありがとう。という気持ち。

 

激高していた観客たちも一瞬にして吸い込ませるような、
奢らず、相手を尊重し、そして自分の大切なものに対する感謝をそのまま伝える、

仕合わせられたスピーチでした。素晴らしかったです。

 

https://www.sankei.com/li…/news/180910/lif1809100018-n1.html

今のように「やる気」がもてはやされるようになったのは、いつ頃からでしょうか。

 

筆者の若かりし頃には「24時間戦えますか?」と某ドリンク剤のCMから問いかけられて唖然とし、

某進学塾のCMの“やる気スイッチをONにする”というフレーズに目を見張り、某女子レスリング選手のパパの「気合いだ 気合いだ 気合いだ!」には思わずちょっとあとずさり。

 

そんな私ですが、参考になる記事を見つけました。

「やってよかったという想いから生まれるやりがいや、できたという喜びが脳の報酬系を刺激して、またやってみたい、またやってみようという意欲がわいてくる」ことはよく知られていると思います。

そのうえで、

…   …   …   …   …

喜びややりがいを感じられる行動は、自分のためのものでなくてもよい。

むしろ、他の人が喜ぶような行動の方がポジティブな感情になりやすいという研究報告がある。他の人の喜ぶ顔、感謝の言葉が私たちのこころを元気にする。

そのためにも、それぞれがお互いのために行動し、それに対する感謝の気持ちを表現し合う関係を持てるとよい。

だからといって、自分のことをないがしろにはしないようにしてほしい。

 

(認知行動療法研修開発センター 大野裕)

2018/9/3付 日本経済新聞 朝刊 「こころの健康学:小さい喜び 意欲生み出す」より抜粋

(全文を読むには会員登録が必要)

…   …   …   …   …

仕合わせてますねぇ。

今日はいつもより少し意識的に、お互いのために行動し、感謝の気持ちを表現し合ってみませんか?

 

少し秋めいてきましたが、変化に仕合わせて、今日もお元気でお過ごしください。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

〈ライター:斉藤知江子