![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231212/22/shiawasenotanetachi/c9/3d/j/o1245121215376252858.jpg?caw=800)
しあわせの種たち代表の濱田さんに「しあわせの種たち」という名前の由来を聞いたことがある。
「今は辛い想いをしている犬や猫たちが、いろんなところに種を落としてそこでしあわせの花々を咲かせて欲しい」濱田さんのそんな願いを聞いて、しあわせの種たちを法人化する7年前このロゴマークをデザインさせていただいた。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231212/22/shiawasenotanetachi/32/8c/j/o1200120015376252867.jpg?caw=800)
濱田さんに初めて連絡を取ったのは2015年の10月のこと。
まだ濱田さんが個人ボランティアの頃でした。
私は仕事の過労から眩暈で倒れて10日間の入院中に、
以前からfacebookで見て気になっていた白い雑種犬ニコちゃんを検索した。
この年の春、岡山の山中でそっくりな白犬三匹が同時に猪の捕獲檻に捕まり、
ニコちゃんはその中で唯一の雌犬だった。
「あんな可愛い子だし、もうとっくに里親さん決まって幸せになってるよね」と思いつつ
種たちさんのサイトを見ると、まだ里親募集中。
こんなに可愛いのに、もしかしてフィラリアだから敬遠されている?・・・
人に懐いていない繊細な雑種犬。推定年齢は3〜4歳。
この子の気持ちに寄り添って、共に暮らすことが私にできる?
悩んだ末に勇気を出して濱田さんに連絡を取り、
何度もやり取りを繰り返しているうち、
濱田さんは私を信じて、ニコちゃんを託すと決断してくださった。
初めてニコちゃんに会った日のことは忘れらない。
確かに怖がりで怯えた目をしている。
でもこの子とはきっと通じ合える。そう思えた。
もちろん信頼関係を築けるまでには時間がかかった。
けれど何度でもしあわせの種たちさんは私の相談に乗り、
丁寧なサポートをして下さった。
怖がりだけれどとても優しくて、
老犬の先住犬テラをいつも舐めて世話をしてくれる。
ところが、鏡や黒いテレビに映る自分の姿を見ると、
ニコちゃんは悲しげに鳴く。
そうだった、この子は白い犬の群れで暮らしていたんだった・・・
この小さな白い犬たちは、
しあわせの種たちさんからは「白一族」と呼ばれており、
数年ごとに数匹ずつ、同じ山中で捕獲される。
野犬ならいろんな血が混ざるはずなのに、この子たちはあまりに全てがそっくりすぎる。
つまり、どこかの家庭で多頭飼育され、増えすぎるとこの山に遺棄されていると推測される。
可愛がられることもなく育ってきたからこそ、人間に全く懐いていないのだ。
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ニコちゃんから遅れること一年、
同じ場所でニコちゃんにそっくりな雌犬が捕獲され、種たちの預かりボランティア(当時まだ大学生だった)万里歌さん(現:Sot tass代表)の家に引き取られた。
翌日、三匹の白い子犬が万里歌さんのベッドに産み落とされた。
動物愛護センターでは、怯えて縮こまっていたので、誰も妊娠に気がつけなかったのだそう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231212/22/shiawasenotanetachi/22/3c/j/o1600106615376252876.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231212/22/shiawasenotanetachi/07/bf/j/o1045156715376252890.jpg?caw=800)
それぞれ京都、東京、広島へ。
万里歌さんとは交流があったので「優しいニコちゃんに甘えん坊の女の子を育てて欲しい」と声をかけていただき、また悩みに悩んだ末、とびきり甘えん坊の子犬、櫻子も我が家へ。
ニコちゃんに溺愛されて毎日幸せそうな櫻子だけれど、白一族の血が濃くなり過ぎているためか、両脚共に遺伝性と思われる重度の膝蓋骨形成不全でこれまで三度も脚の手術を受けている。
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岡山県動物愛護センターは現在殺処分をしていないとのこと。
ところが、ニコちゃんが捕獲された当時は、まだ殺処分が行われていたため、
濱田さんは「必ずこの子たちは私が引き取るから!」と頼み込んで、
当時では最長の三ヶ月間をセンターで過ごしている。
しあわせの種たちさんでは命の選択をしない。
ニコちゃんのように、人間に懐いていない犬なんて全く当然のことで、
お尻に大きな腫瘍のできた年老いた雑種犬を自宅に引き取って最期を看取る。
噛み付く犬を、家庭犬として幸せに暮らせるように訓練士さんに託す。
両脚を骨折してセンターでは治療できないと言われた子猫をすぐ引き出して
腕の良い獣医さんに手術してもらえるように連れて行く。
そこには高額な費用が発生するけれど、そこで躊躇はしない。
動くのだ。
もちろん、活動を深く理解して支援される方が大勢いてくださる。
それでも収支を見ると毎月のように赤字。
だけれど、活動を止めることはしない。
そして、しあわせの種たち代表の濱田さんは
「残りの人生をかけて成し遂げたいこと」として、
今回、保護ハウスの開設を決意された。
冬も冷たく固いコンクリートで過ごしている犬たちが今もたくさんいる。
その子たちを少しでも快適に過ごさせてやりたい。
里親さんへ繋ぐハードルを下げたい。
こんなにも真摯に活動に邁進する人を、私は他に知らない。
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私に毎日しあわせの花束を贈ってくれるニコちゃん、櫻子、
そして、今年新たに加わった猫の鈴。
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231212/22/shiawasenotanetachi/34/54/j/o1600162515376252903.jpg?caw=800)
こんなしあわせの種が日本全国に広がって、
どんどんしあわせの花を咲かせていきますように。
そのためにも保護ハウス開設のための、
このクラウドファンディングを心から応援しています。
ニコママ、素敵な応援メッセージを有難うございます!
読み返しながらあの頃のことが鮮明によみがえってきます。
可愛い白一族・・・それぞれの白犬たち、それぞれの思い出があります。
しあわせに繋げてあげられた子たちばかりではない・・・
重い十字架を背負いながら
だからこそ逃げない逃げられない逃げることはできない
今、目の前にいるあの子たちだけでなく
私の中で痛く想い辿る命たちがある
どの命も生きてほしい
しあわせになってほしい
守りたいものを守れる自分になりたいと強く思う
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231212/22/shiawasenotanetachi/6b/0f/j/o1600160015376252909.jpg?caw=800)
ニコちゃん、櫻子ちゃん、鈴ちゃん
ずっとママたちとしあわせでいてね💗
残り3日!
応援してくださる皆様とともに12月15日(金)23時、最後の最後まで駆け抜けていきたいです!
最後まで応援いただけますようどうか宜しくお願いします!