笑君
(チュロ君)

「シャンプーしてほしい子がいるんだけど・・」

岡山県愛護センターの職員さんが声をかけてこられた。
初めて、犬舎で見た小さ目な柴犬。
尻尾を振って柵のそばまできたその子は
首から下、前脚、お腹、後ろ足がズルリ毛が抜けて
皮膚が黒ずんでいる。

「マラセチアという病気で薬浴をお願いしたいんです」

春とはいえ センターのある所は山の中で凍えるほど寒い。
体が冷えることも考えたけど、シャンプーで治してあげたい。

しあわせの種たちメンバーと薬浴。
1週間後に2回目の薬浴。

シャンプー室はマックス暖房をかけて温め、洗った後ドライ。
それでも犬舎に戻るのは身体を冷やしてしまう。。。と
職員さんは(獣医師)は暖かい『処置室』に入れてくれた。
※岡山県の担当者は保護している犬たちに優しい。
 現場を知らない方からすると 殺処分ボタンを押す鬼と言われる人がいるかもしれない。
 それは誤解。
 犬たち、猫たちが幸せになってと願っているのは同じ。ということをもっと知ってほしい。

シャンプーで犬の性格が判る。
チュロ君は足先、お尻どこを触っても怒らない。
本当に穏やかな良い性格の犬。

ご縁があって山口の里親さんのもとに行けるようになりました。
搬送までのわずかな間、うちの子でいてくれました。
6帖の一室がチュロ君部屋。
キョロと私を見上げる瞳が可愛い。
預かりボランティアといっても私が楽しんでお散歩しています。
この時間に人の手が優しいよ、温かいよ。ということを伝えたい。

短期間ですが、少し毛が生えてきたよう。
手作りご飯もペロリ。
毎日見ていても表情が増えてきているのがわかります。

山口に搬送する前日は(うちの子最後の日)
河津桜を見に公園に連れていきました。

里親様は笑君を家族に迎えることを本当に楽しみにされていて
毎日電話またはメールがあり、
私も今日の笑君の写メを送る。


そんな楽しみもわんこを通じてありました。

3月9日
搬送ボランティアをしてくれる仲間に笑君を託し
「さようなら~~~幸せに」

里親さんのところでは両手を広げて笑君を歓迎してくれたようです。
その後も笑君メールが届きます。

お腹を出してくつろいでいる姿を見ると
本当に安心しきっている様子が伝わり、私も幸せ気分。
最近はえみちゃんまん(おぼっちゃまん)と呼ばれて
ベタベタに甘やかされているようです。

童話
「王子とこじき」みたいですね。
心優しいチュロ君はえみちゃんまんになり幸せに暮らしましたとさ。

お話しには続きがあり、
ゴールデンウィークに山口から里親さんが岡山に来られます。
うちの家に笑君と泊まってもらう予定。
わんこが繋ぐお付き合いをこれからも楽しみます。

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スヤスヤ〜〜



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お母さんとま〜たり ラブ


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素敵なお洋服も着せてもらい✨✨



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お腹いっぱいご飯が食べられる ナイフとフォーク



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お散歩にも連れて行ってもらい音譜音譜



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何も心配のいらない、穏やかな毎日おねがい