◆食べなければ死なない!
あまり考えないで決めた、変なタイトルかもしれないです。
要するに、「食べる量を減らせば病気が治り長生きできる」ということです。
これは逆説でもなんでもないのです。
今日の新聞で、「『腹七分目』長寿の極意」という記事が目にとまり、
「糖尿病やがん、死ぬ確率3分の1」とありました。
摂取カロリーを約割減らすと、糖尿病やがんといった加齢に関連した病気で死ぬ確率が3分の1になる。
このことを、米ウィスコンシン大学チームが発見しました。
アカゲザルを使った、20年間の研究成果だそうです。
実験は、好きなだけエサを食べさせるグループと、摂取カロリーを3割減らすグループにアカゲザルを半々に分けて行なったところ、結果、糖尿病、癌、心血管疾患、脳の萎縮など加齢性の病気で死んだ割合が、カロリー制限なしグループでは有りグループよりも3倍も多かったのです。
この記事は、自分的にはすごくタイムリーだったのです。
というのは、昨日の書店で、『食べない健康法』(石原結實著、東洋経済新報社)を買っていたからです。
この本を読んでいると、前述の猿の実験と同様の結果が出ている研究が他にもたくさんあることがわかりました。
1日1食か2食の小食を続けると、寿命が延び、老化予防になり、ガンのリスクが減り、免疫力が向上し、頭脳が明晰になり、体のだるさがとれ、ストレスに強くなり…といったメリットがもたらされると記述されています。
いちばん良いのは1日1食にすることだという。
それよりもっと効果があるのが断食だと。
私が四十代の頃から親しんでいたヨガでも、小食こそが人間が健康に生きる極意だと教えて頂きました。
「食欲がない」という体のサインを見逃してはならないのです。
それは、免疫力を高めて病気を治そうとする本能から来るものだったりするのです。
癌の患者でも同様です。
人間は食べる量を減らせば、癌にも打ち勝つ免疫力がよみがえるのです。
かなりはっきり言えることのようです。
石原博士は、長崎大学で学び、白血球の研究で博士号を取った方です。
そしてスイスのスペンナー病院などで世界の自然療法の最前線を学んだ方です。
現代医学と東洋医学の両方のメリットを生かして、本質に近づいているという感じです。
人間は食べすぎや栄養過多、つまり「飽食」の結果として病気になる。
これがほとんどではないか・・・。
病気になったらもっと食べなければいけないという、現代医学が教える愚かさを感じます。
病気になって食欲が減るのは、自己治癒力(免疫力)を高めるための自然の営み。
風邪でもガンでも基本は同じなのです。
- 「食べない」健康法―コストゼロで今日からできる驚異の健康革命!/石原 結實
- ¥1,365
- Amazon.co.jp