一般企業で勤務したことで

私の意識は変わった


子供達にも私が見た現実を

伝えた

その時に子供達が理解できたかは

分からないが


上の子は学童代わりに

ご近所さんに勧められた

個人塾に小学低学年から

通っていた

しかし、高学年になると

サボるようになった


上の子と話し合って

その塾は辞めた

地方では珍しい中学受験

その話もしたが、上の子は

地元の友達が大好きで

中学受験もしなかった


この頃はまだ元夫と結婚していた

元夫は塾や中学受験には

否定的な考え方

もちろん個人塾に通っていた

塾代は私の給料から払っていた


その後中学2年生になって

上の子から

「塾に行きたい」

と言いだし、近所にある

大手塾に通い始めた


同じくらいに下の子も

「学童に行きたくない」

と言うので学童代わりに

上の子と同じ塾に通い始めた


その1年後くらいに離婚


上の子は地元の中堅県立高校に

進学した


下の子は塾から

「中学受験をしませんか?」

と言われた


離婚して実家に帰り家賃は要らない

しかし、アルコール依存症の父は

施設入所

母は相変わらずスーパーで

パートで働いているが薄給

私が母と子供達を養わないと

いけない


子供達2人と私で下の子の

中学受験について話し合った

上の子は

「高校受験するより中学受験して

その後ゆっくりする方が良い」

下の子は

「友達と遊ぶ方が良い」

私は

「もう地元の子供会とか役員の

仕事の負担が大きいから

中学受験できる可能性があるなら

挑戦して欲しい」


結局、下の子本人の意思ではないが

中学受験をした

そして合格した


子供達には大学については

「家賃、光熱費、携帯代は

払うけど、学費、生活費は

自分で賄ってもらわないと

大学には行けない。

奨学金とバイトは必須。

奨学金は借金だから返済

しないといけない。

あなた達が望んで大学に行く

勉強したくて行く、自分の

知識、視野を広げる為にかかる

お金は自分で返済する。

母もそうした。

それができるなら大学行きなさい。

そして大学は必ず地元から出なさい。」

と常日頃伝えていた


上の子は一浪して

西の方では誰もが知る

関西の私立大学へ

下の子は西の方では殆どの人が

知らない東京の国立大学へ

それぞれ進学し卒業


現在、子供達はおそらく誰もが

聞いたことがある企業で正社員で

働いている


しかし、今私からの負の連鎖、

貧困の連鎖が断ち切れたかと

いうと、それはまだ分からない


子供達は大学4年間かなりの額の

奨学金を借り、現在返済中である


給料の上がらない今の日本

この奨学金返済はキツイと思う


でも、その奨学金のおかげで

学歴を得て今の企業に就職できた

貧困の連鎖を断ち切るカードは

手に入れたはず


今後は子供達が自己研鑽に励み

会社に必要とされる存在であること

働き続けることで

この負の連鎖、貧困の連鎖を

完全に断ち切って欲しい