鈴虫が鳴いている

リッリーン、リッリーン

頭の中が、鈴の音で満たされている

なんか気持ちよくなってくる



肌に触れる風が、少し冷たく

厳しい残暑でたるんでしまった

こころを引き締めてくれる

より心地よい世界に、僕を誘ってくれる



でも、音って、風って、いったい何?

音と風の違いって、なんだろう

ふと急に、僕は思う



空気が振動したら音、空気が流れたら風

耳で感じたら音、肌で感じたら風

目で感じたら光、鼻で感じたら香り



物質も、そうでないものも、全ては波動



音も、風も、光も、あらゆるものは

波という動きなのだから

動き方や、感じ方、現れ方が違うだけ



余りにも微細で繊細な動きの波だったなら

僕たちは、きっと感知できないだろう

僕たちにとっては、何もないのと同じ



その何もないように見える

ある一つの動きから、全ては始まった

音も、風も、光も、僕たちのような物質体も

そして、大宇宙でさえも



そのはじまりは、不可知なるもの

到底計り知ることができないし

また、僕たちが知る必要もないもの





          詩人 竹水 丈哉


 

 

 

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