雲が流れていく

音や光も流れていく

すべてが風のように流れていく



知らない時に知らない場所で

雲さんたちは、生まれたのだろう

風に流されて、いつかは消え去っていく



そう、大空はいつも流れている

常に移り変わっていき

二度と同じ姿を見ることはできない



大空のその一瞬との出逢いは

その時その場所でしかない

それは二度と訪れることはない



僕たちは、明日という未来も

いつもと変わらない人たちが

自分の周りにいると信じている



それが当たり前だと思い込んでいる

でも、心の深淵を覗けば

そうではないことが分かるはず



昨日の自分と今日の自分は

同じように見えて同じではない

自分以外の他人や物も同じではない



同じように見えているだけで

一瞬一瞬変わり続けている



だからこそ、一瞬一瞬の出逢いを

大切に大切に抱きしめていく


 




          詩人 竹水 丈哉


 

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