真っ暗闇の空間の中にいる
前も真っ暗闇、後も真っ暗闇
上も真っ暗闇、下も真っ暗闇
右も真っ暗闇、左も真っ暗闇
どこもかしこも真っ暗闇だ
どうすれば、いいのだろう
どこに行けば、いいのだろう
前に行こうとすれば、後に引っ張られる
後に行こうとすれば、前が気になる
上に行こうとすれば、下に引っ張られる
下に行こうとすれば、上が気になる
右に行こうとすれば、左に引っ張られる
左に行こうとすれば、右が気になる
私というの意識が、分裂しているのだろうか
いや、いくつかの意識を感じる
前に導こうとする意識
後に導こうとする意識
上に導こうとする意識
下に導こうとする意識
右に導こうとする意識
左に導こうとする意識
だが、私は、どの意識にも従わない
どこにも行かない
どこにでも行ける
私という中心の意識のままに