人は、強くなりたいと願う

折れない心、強い心になりたいと願う

逆に、弱くなりたいとは、ほとんど誰も願わない



強いとは、何だろうか



弱いとは、何だろうか



道端に、一輪の小さな花が咲いている

とても美しい
とても可愛らしい


気がつかなければ、踏み潰してしまいそうである

そう、いとも簡単に壊れてしまうくらい
弱い存在である



でも、人は、感じる時がある



何もない道端で
たくましく咲く、美しい花を見て



この輝ける命に対して

強さというものを感じて
感動する


見る視点によって

弱く見えたり
強く見えたりする

強さや弱さに
定義なんてない

強さの中に弱さを感じるし
弱さの中に強さを感じる


強さは、弱さの逆の現れであり
弱さは、強さの逆の現れでもある

強さを求めない
弱さも求めない

時には強くていいし
時には弱くていい

それが
本当の強さであり
本当の弱さでもある

何に対して
強くなりたいのだろうか

何に対して
弱くてはいけないのだろうか

弱すぎて潰れてしまっても
壊れてしまってもいいではないか


潰れても


壊れても


何があっても構わないではないか



それによって

失うものなんて何一つもない



ただ
潰れるだけ



ただ
壊れるだけ



そう



何があろうと

どうなろうと

大丈夫なんだ